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欝経過観察日記:20210611

私は鬱病である。
一応断っておくがこれは自称ではなくちゃんと診断されている。最初の連載の途中になってから今までずっとなのでもう十年以上患っている。

私はこれを治したくて、そして仕事がない間に治ったらいいなと思ってそこそこ努力し、なんとかここ二年くらいは減薬してきた。

しかし今日病院に行ったところ、薬の量を鬱最盛期に戻すよう言われた。
正直な話、自分でもここ最近の自分の精神状態の不味さは目に余るものがあったのでそうだよな、それも仕方ないよなと思った。

しかし、である。
普通に私はショックだった。
何がショックだったかというと、鬱が全く治っていないことにである。
年老いた両親が検査の度に糖尿の数値が良くなかったとかで一喜一憂しているのを冷ややかな目で見ていたがこういう気持ちなのだろうかと初めて思った。
私は早く健康に戻りたかった。大きな連載も無いし、休めないことがストレスの一つであった私だったのでゆっくりすれば自然に回復していくものだと思っていた。しかし、事態は全然好転していなかったのである。

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