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Changes

「チェンジス Changes」は1927年にウォルター・ドナルドソン Walter Donaldson が書いたジャズ・ナンバー。トラッド・ジャズのスタンダード。ここでいう「チェンジ」は「コード進行」のこと。もう少し踏み込んで、この曲においては「ジャズ」や「スウィング」を意味していると思ってよいかもしれない。

ヴァースにチャールストンのリズムを使っており、さらにメロディもジェイムス・P・ジョンソンの「ザ・チャールストン」になかなか似ている。というか最初同じ曲かと思った。

歌詞は「チェンジス!かれはそれしかできない。ずっと演奏してる。とってもスウィート。僕はずーっと聴いているよ」というヴァースからはじまる。「美しい進行。別のキーで。美しい進行。別のハーモニーで。あいつはCからはじまってDに変える。あいつはどんなキーでも遊べるんだ。あいつが演奏すればどんなベイビーちゃんもメロメロだぜ」といった感じ。

録音


Marty Grosz And His Honoris Causa Jazz Band (Yellow Springs, Ohio December 1957)
Marty Grosz (Guitar, Vocals); Chuck Neilson (Bass); Frank Chace (Clarinet, Baritone Saxophone); Carl Halen (Cornet); Turk Santos (Cornet, Guitar ); Pepper Boggs (Drums); Tut Soper (Piano); Harry Budd (Trombone)
マーティ・グロスのオハイオ録音。スウィングに志向したシカゴ・スタイル。すでにこの時期からマーティ・グロス節が完成していることがわかる。

Dick Meldonian Trio (NY March 13 1983)
Dick Meldonian (Soprano Sax); Marty Grosz (Guitar and Vocal); Pete Compo (Bass)
ディック・メルドニアンのトリオでの録音。マーティ・グロスのアブラの乗り切った演奏と歌も素晴らしいんだけど、とくにピート・コンポとの掛け合いが美しい。

Keith Ingham & Marty Grosz and Their Cosmopolites (NYC September 23 or 24, 1991)
Marty Grosz (Guitar, Vocal); Frank Vignola (Guitar); Paul Bacon (Kazoo)
マーティ・グロスとキース・インガムのアルバム。インガムは不参加。ここではマーティ・グロスがギターと歌、フランク・ヴィグノラがギター、そして画家/デザイナーのポール・ベーコンがカズーで参加。かなりシンプルで素晴らしい。


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