桐本 絵梨花

妥協じゃなくて、「まぁいっか」な人生

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    酒好きによる酒好きのための酒マガジン。

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映画のことは大好きだけどその当時を鮮明に思い出してしまうから嫌い、でも

計画性のない彼と私、ノリで映画館に向かい案の定最前列しか空いてなくて「首痛い痛い」言いながら観た『テッド』、そんな彼と別れてから何年後かに千葉のショッピングモールで観た『何者』、(まさか今夜)告白されるなんて思ってなかったデートで観た『SUNNY 強い気持ち・強い愛』、若干の後ろめたさを感じながら観た『愛がなんだ』、別れ話を切り出された日に観た『マリッジ・ストーリー』、まんまと過去の恋愛を思い出して泣きわめいた『花束みたいな恋をした』、好きだけど価値観がまるで合わない彼と観て

    • 春の風に殺される

      2021年2月20日、今日はとても春のような陽気で、それこそ日が出ているうちは元気だったものの、夜になった瞬間にとてつもなくさみしくなり、春の威力にまんまとやられてしまった。 春の風、夏の夜、秋の夕焼け、冬のため息 四季をつけるだけでどこかノスタルジーな気持ちになるのはなぜだろう。 途中、Indigo la Endの「夜行秘密」を聞きながら歩いているとますます切なくなってしまう。四季と音楽の相性は最悪だ。 ひとりが好きな理由は、誰かと過ごしたあとの孤独が怖いからなのかも

      • 花束みたいな恋、と思えるのは一体いつになるのかな

        共通の趣味をキッカケにジェットコースターのように急発進した恋。 明大前で終電を逃したことから偶然の出会いを果たした麦と絹は、大学生という状況も相まってどんどんふたりの世界にのめり込む。卒業してすぐに一緒に住みはじめ、定職には就かず麦は夢を目指し、絹は生活をするためにバイトをするが、「大人になるということ」を突きつけられやがて就職。 社会の荒波に飲み込まれながら、お互いが好きだったはずのモノやコトたちが、どんどんふたりの距離を引き剥がしていく。 ずっと変わらず、好きなはずなのに

        • 寂しさを埋めるためだけにキスをして 「またか」と見送る一過性の恋

          たくさんのことを誤魔化してきた2020年。 常に人肌恋しくて、だれもそばにいない夜が不安で、自分を大事にできない日々が続いた。 とにかく、触れ合っていたかったんだ。 ひとりの孤独とふたりの孤独、これらの重みは全く違っていて、後者の方が圧倒的に心の傷に残りやすい。 そんな状態でだれかに縋っても、結局後悔するだけなんだ。 そんな自分はもう2020年に置いてきた。心からだれかを愛したい、そんな20代最後の年。

        映画のことは大好きだけどその当時を鮮明に思い出してしまうから嫌い、でも

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          ぜんぶ、好きな人じゃないと意味ない。

          SNSが普及しすぎた今の世の中、何事も上手くいきかけてしまう。 手を伸ばせばすぐ届く、贅沢なこの環境が、現代の男女たちの恋愛模様を複雑に掻き回しているのかもしれない。 ある女の子が言った、「誰でもいいわけじゃない、ただ、あの人からの連絡がほしい」と。 ガラケー時代は特定の人からのメールや電話だけランプの色を変えたり、着メロを変えたりして携帯を見る前に該当の人からの連絡かを事前に見極めるようにしてたのにね。今となってはLINEを開くまで誰からかわかんないから恐怖だよ。

          ぜんぶ、好きな人じゃないと意味ない。

          どうして僕は生きてるんだろう、という意味での『生きちゃった』

          サウナでよく整ってぐっすり眠った翌日、とてもいい天気だったので起き抜けに映画のチケットを購入。石井裕也監督の『生きちゃった』を観に、渋谷ユーロスペースまで。 『生きちゃった』は、幼馴染である山田厚久(仲野太賀)と武田泰(若葉竜也)、そして奈津美(大島優子)の3人がメインの物語。厚久と泰は学校帰りのコンビニかどこかでパピコを買って、外で待っている奈津美に1本ずつ分けてあげる。この描写から、昔から男2人ともが奈津美のことを好きだったんだと思う。なのに現在、奈津美は厚久と結婚して

          どうして僕は生きてるんだろう、という意味での『生きちゃった』

          「どうしてそんなに優しくするの?」

          「どうしてそんなに優しくするの?わたしがしたことは、怒鳴られても、殴られてもおかしくないことなんだよ」 今泉力哉監督のmellowという映画で、そんな台詞があった。 いつだったか、たしかまだ21歳ぐらいの頃、当時付き合っていた彼と1ヶ月だけ同棲したことがある。 同棲生活がスタートした1週間後には、私の気持ちはもう薄れていた。 嫌いになったわけじゃない。 なんとなく、他に好きな人ができた。その人とはもともと仲がよくて、私に彼がいることはもちろん、同棲をはじめることも知っ

          「どうしてそんなに優しくするの?」

          だから、仕事終わりの乾杯を、もっと愛してほしい。

          平成から令和を駆け抜ける10連休が、おわった。 10日のうち、8日はお酒を飲んで過ごすという堕落した生活。 一応、休肝日を2日間作ったからそこだけは褒めてほしい。ただ、そのうち1日は二日酔いに悩まされてベッドから起き上がれず、気付いたら日が暮れていた。 翌日もあまり体調がよくなくて、お酒を全力で楽しめず、一緒にいる人にもお酒にも申し訳ない気持ちでいっぱいだった。 いわゆる三日酔いってやつなのだろうか。そんなものが存在するのかはわからないけど、そうだと思えば納

          だから、仕事終わりの乾杯を、もっと愛してほしい。