オンライン同人イベントに企業エリアを設けて企業にタダ乗りさせるのが流行りそうな話(SideMと魔道祖師と壺の話)

自ジャンル含むオンライン同人イベントの一部主催者、権利意識が希薄すぎるんじゃないですか?

①こちら側からの発端

事の発端はピクトスクエアのサービスを利用した【MDZSオンライン交流会】企業エリアを設けたことによります。
企業エリアが設置されるアナウンスがあったのはサークル参加申込が締め切られた後、開催日が近くなってからのことでした。この時点では、
印刷会社 計5店舗
カフェ・お菓子 計2店舗
カフェは後に辞退となり最終的に1店舗が出店しています。

②問題点と経緯

問題点

  • 利益に対して厳しいジャンル企業エリアを設置することの是非

  • 権利関係について

  • 主催者の対応

まず、
利益に対して厳しいジャンルに企業エリアを設置することの是非についてですが、これはジャンルの特性に拠る部分が大きいです。
MDZSこと魔道祖師は作者の所在・著作権・諸々の権利が中国の作品のため、二次創作活動においても金銭のやり取りが非推奨なほど利益に関して厳しいジャンルなのです。それにより「企業の出店は本当に問題ないのか?」という声が上がりました。
二次創作そのものは作者様の声明により(版権的にはグレーだとしても)許されている状況です。但し利益を出さない、手に負えない範囲に広げない、などやんわりと権利関係についてのMXTXルールと呼ばれるものになっています。


次に権利関係について
他の方の調べにより魔道祖師はテンセントジャパンが日本で商標登録をしている事も分かりました。
日本での商標登録を踏まえて【MDZSオンライン交流会】と作品名を入れて銘打った場所で、また、そのイベント名を用いて無関係の企業が広告を出す、自社商品を営業・販売する是非が問われました。
企業が特定の層をターゲットとしてマーケティングを行う場合、版権元・著作権元へ許諾を得てから行うものです。そもそも見逃されているだけの二次創作同人イベントに企業が乗っかるとなると、権利元に入るべき広告料・ライセンス契約料・バックマージンetc…形態は様々ですがその類の利益が、同人イベントで一主催者だけの許諾では一切、公式・版権元に入らなくなってしまいます。
また、権利を保有しない個人の主催者企業へ出店許可を出すことも問題視致しました。

主催の対応について
この件に対する主催の対応が最悪でした。最初に主催者へリプライを送った人はかなりきつい口調で詰られ、数名は主催者の3000フォロワーに晒しRTされ……私はイベントページより問い合わせを行いましたが最終的に追放されています。
主催者と親しい方がリプライで「反対意見は詰れば黙る」と言っていたり、問い合わせを誹謗中傷と称したり、未だに企業エリアについての説明はなく、とにかく最悪だったのです。

最終的に直前で参加サークルが大量キャンセルを申し出ました。

③追放の経緯
1回目
当方:ピクトスクエアの問い合わせフォームより
「MXTXルールに違反していませんか?(全文割愛)」という旨の問い合わせを送信
主催:ピクトスクエアの規約では問題ありませんと回答
※ピクトスクエアの規約の話はしていません。

2回目
当方:ピクトスクエア問い合わせフォームより、「MXTXルールについて問い合わせをしている(割愛)作者の権利を守って遊びたいのですが」という旨の問い合わせをする。
主催:該当店舗様の出店につきましてはピクトスクエアの規約からも特に問題ない内容となっております。と回答
※後述しますが規約的にも問題があります。

★ここで企業側が実情を把握していない可能性を考え、並行して物販することが明確なカフェ・お菓子屋に対してDMにて問い合わせを行いました。

3回目
当方:エビデンスを教えて頂けますでしょうか。主にMXTXルールのどのあたりを参照し、どのあたりを根拠・準拠として問題ないと判断されたのか、主催様の見解を教えて頂きたくお願い申し上げます。主催様が企業へお声掛けした際に作品名を使用したかどうかも教えて下さい。(以下割愛)
主催:参加者様へのメッセージの送りつけを確認しております。業務妨害は重大な迷惑行為にあたると判断して厳正な対処をさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
※質問内容に対しては未だ無回答

④ピクトスクエア規約上問題はなかったのか?
結論から言うとありました。

規約引用
第12条 禁止行為
1.当社もしくは第三者の著作権、意匠権等の知的財産権(第19条第1項に定義します。)、その他の権利を侵害する行為、または侵害するおそれのある行為
4.当社もしくは第三者の財産、プライバシーを侵害する行為、または侵害するおそれのある行為
/引用ここまで

この項目で
権利元に入るべき広告料・ライセンス契約料・バックマージンが正しく手続きされず支払われていないことで、本来公式が得るはずの財産や権利を侵害しているので、そもそもNGとなるのです。
二次創作がグレーと言われ続けている理由にもなりますのでわざわざ説明するほどのことでもないかと思います。

⑤当時の反応
追放されて以降、問い合わせフォームは使えず、DMは無視されていましたので、他の方が見える場所(主にリプライと自TL、note)で問題視する声を上げ始めた当初は、圧倒的に主催の擁護が多く、また、作品と関係ないものを売ってるんだからいいんじゃないの?と言う声が圧倒的に多かったです。二次創作物でさえもない自社商品を、作品のタイトルで集めた人にマーケティングするんだから、そんなわけない。リアイベ会場に設置してる自販機と同じという方もいましたが、その自販機って会場が設置しているだけであって、作品のタイトルで宣伝・販売してますか?してませんよね?

それから著作権元に通告(通報の前段階としてこういうことが日本で起きそうだというお知らせ)をしたあたりからようやく問題視が増えてきた印象です。(遅)

結果的に通告も通報もしましたし、某社からは正式に検討に入ると返答を頂いております。

⑥現在
主催様にメイン・サブ×2アカウントをブロックされ続け、対話が取れない状態です。こちらは少し聞きたいことが沢山あります。
追放の理由について営業妨害と迷惑行為と言われたのですが、威力業務妨害にも偽計業務妨害にもあたりませんし、ピクトスクエア社とやり取りを重ね、追放が不当である事などを確認しています。

そもそもピクトスクエア社規約の禁止行為に
16.当社からの、または会員間取引を行っている他の会員からの連絡に対する不当な応答の遅延や無視を行う行為
があるのですね。

色々と疑問が多すぎるのですが一向に連絡が取れないため、仕方ないので参加費用を主催様に請求することにし、業務妨害を理由にされた事について名誉毀損を含め、発信者情報開示請求と少額訴訟をしようかな…(必ず対話させるという目的でここまでしないといけない大人……これは愚痴です。すみません)

⑦そうしている間にsideMの例が流れてきた
MDZSオンライン交流会の主催者が他のジャンルでは問題なかったと言っていたよねという件で掘り出されたのが

引用記事
https://note.com/pvs_event/n/n2b2e4fae0f99

SideMのオンライン同人イベント
こちらでは同時多発○○などがあり、企業出店も受け入れられやすかった…とあり。
それは受け入れられやすかったのではなくて、誰も、本来公式が得るべき利益を考えないままスルーされたが正解なのではないですか?

飲食店の参加についてもコロナ禍なんて理由は、公式の権利を無視していい理由には絶対なり得ないですよね。個人利用の範囲で見逃されていることが、企業も見逃して貰えるのでしょうか?

もし、企業が公式からきちんとライセンスを得て,対価を支払っていたらどんなにwin-winで、もしかしたらビジネスになってサービスの寿命も伸びていたと思いませんか?
なぜ個人が企業「作品名・版権名で人を集める場に出店していいよ!」と言えたのか本当に疑問です。自分たちの楽しみや、イベントの盛り上がりが公式や作者の権利を上回りますか?
二次創作はグレーだという割にこういうところは見逃すのでしょうか?主催にしてもイベントの開催は「二次創作には該当しない」のではないですか?創作物ですか?個人の範囲ですか?作品名を使って集客した人から得た利益を、大変だからといって自分のものにしたら(この辺真偽わからないので違っていたら削除致します)それはビジネスではないですか?

この方法が許されてしまうと、オンライン同人イベントでネズミ講をしてもいいことになりますし、同人に理解のある企業の壺だとかガチャ運の上がるブレスレットだとか販売してもいいことになってしまいます。
もし言い出したのが企業側で「無関係の商品売りたいんだけどイベントに出店させてくれない?」と言われたら普通は「こちらは○○の二次創作のイベントなので…それはちょっと…」と断りますよね。
それを弾くのが本来主催者のやるべきことではないでしょうか?参加者も「え〜壺絶対買う〜〜!」と言っている場合ではないと思います。
オンラインイベントや企業エリアという耳障りの良い名称もよくないのかもしれませんね。


最後に。
MDZSオンライン交流会の主催者ナナミ様(@nana_mura)とは未だに連絡がついていない状況にあります。もし、連絡のつく方や、代わりに本人に声掛けて下さる方がいましたら、DMを確認して蓮華@schrodinger1984へ返信するようお伝え下さい。