双方向のやりとりによって学びが深まる!「ICTを活用した調べ学習」
クラスメートとの程よい距離感をつかみつつ、学習のリズムができてくる6月。クラス全員に共通の授業を行う一斉授業だけでなく、自身が興味を持つ事柄に関して課題を見つけ、自分なりの答えを出す学習を導入できるタイミングといえるかもしれません。
今回は、児童生徒が自ら調べて学習を進めることで、情報を効率的に収集しながら、得た情報に対して「どう思うのか」「どう判断していくのか」を自分で考えていくことを目的とした「調べ学習」の実践をお伝えします。
ICTを活用した調べ学習
調べ学習にICTを活用することで、多様で大量の情報を収集、整理・分析でき、効率よく知識の幅を広げていくことができます。また、カスタマイズも容易であることから、考えを整理したり、発表したりする際のまとめ作業でもレイアウトの変更などがスムーズに行えます。
スクールタクトの調べ学習では、児童生徒はテーマについて調べ、各自もしくは共同編集機能を用いてグループでまとめを作成します。発表の際は、コメント機能やいいねといった反応をもらうことができるので、プレゼンをしながら参加者とやりとりをすることができます。
スクールタクトを使って調べ学習をすると。。。
学習者は情報を効率的に集約し、ビジュアルやテキストでまとめることができる
発表中にもコメントをし合えるので、限られた時間でも双方向のプレゼンが可能
発表資料・意見交流までの記録と過程が、まとまったポートフォリオとして手元に残る
スクールタクトで調べ学習をしてみよう!
教員はテーマに沿って調べた内容をまとめるキャンバスをスクールタクト上に作成し、配布します。児童生徒は単元に合わせた調べ学習のテーマを決めます。
対象学年によって、サポートの方法を変えることで、子供たちの視野を広げながら、無理なく調べ学習を進めることができます。
小学校低学年~中学年
調べ学習を導入しやすい教科(国語、生活、総合など)でスタートすることで、楽しみながら学習に取り組むことができます。テーマ設定の幅が広い場合は、大きいテーマは教員で設定します。
例)総合:小学校の自然について調べパンフレット作りをする
実際に校庭を探検しながら、気になるものを絵や言葉で書き出してもらいます。興味関心が近い子供たちをグループにして調べ学習をする方法もあります。小学校高学年以上
ある程度テーマを自分で設定できるようになっている年代ですが、体験学習や関係者の話を実際に聞くなどのインプットを設定することで、児童生徒の興味関心が広がり、学びを深めるテーマを設定することができます。
例)福祉について考えをまとめる
例えば、白杖を持って点字ブロックを歩く体験をすることで、具体的なイメージから現状や課題に意識が向くようになります。また、実際に経験することが難しい場合でも、動画を見たりしてイメージ作りをすることで、子供たちの視野を広げることができます。
インターネットや本などで、テーマに関する事柄を調べ、キャンバスにまとめます。
キャンバスでのまとめが終わったタイミングで、教員は「共同閲覧モード」「共同編集モード」に切り替え、児童生徒が自由にクラスメートのキャンバスを閲覧・編集できるようにします。児童生徒はクラスメートのキャンバスの良い点を活かしながら、グループで共同で調べ学習をしている場合は共通のキャンバス、個人の調べ学習の場合は自分のキャンバスを作成します。
児童生徒は、発表に対してコメントやいいねで反応し、双方向のやり取りをします。
調べ学習×スクールタクト
スクールタクトを使った調べ学習の概要、効果、実践など導入を進める際に活用いただける資料をまとめています。単元の学習だけでなく、林間学校や修学旅行といった校外学習の下調べなどにも応用できる調べ学習のポイントと実践をご紹介しています。ぜひチェックしてみてください!
スクールタクトを使ってみよう! ~調べ学習~
調べ学習のテーマ設定から学習キャンバスの作成、共有、さらに調べた内容をプレゼンテーション機能を使って発表するまでの流れを紹介しています。スクールタクトの機能を使い分けることで、個人での学習からグループでの協働学習まで、さまざまな形式の調べ学習に対応できます。調べ学習 レシピ
スクールタクトを活用した調べ学習の概要、効果などを活用レシピと題してまとめています。調べ学習の導入を検討する際の概要資料としてもご活用いただけます。調べ学習 活用事例1
前回の記事でご紹介したシンキングツールを活用して調べたことをまとめた後に、コメント機能を使って意見を共有し、ワードクラウド機能を用いて振り返りを行う過程がまとめられています。調べ学習 活用事例2
調べ学習の手法を林間学校の事前学習に取り入れています。個人で調べたことだけでなく、お互いの興味関心から得られた知識によって、校外学習の楽しみが広がります。
児童生徒が自身で課題を設定し、情報を集め、得られた情報を分析する中で生み出された自分の考えや意見をまとめて表現する、この一連のプロセスを多く経験することで、知識を広げ多面的な考えを構築できる調べ学習。学習単元に応じて、取り入れてみてはいかがでしょうか。
4月より毎月1テーマで、はじめてスクールタクトを使う方も導入しやすい活用法やさまざまな実践での子供たちの変化についてご紹介しています。他の記事もぜひあわせてご覧ください!
それではまた。
学びとマナビが、ひびき合う。
スクールタクトでした。
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