見出し画像

天津外国語大学で中国語を学ぶ #6_期末テストの存在感

 大家好! みなさんこんにちは、マントウです。

 ”期末考试、考完了ーーー!!!” 

 年明け1月2日から始まった期末テストが終わり、ただいま高揚感に包まれております。学部生・院生はまだあと1週間ほど期末試験期間が続きますが、私達語学留学生は、一足お先に冬休みに入ります。今回は、大学の中間テスト(期中考试)と期末テスト(期末考试)について取り上げます。

中間テストの予定は未定

 学期初めのゴタゴタが過ぎ、ちょっと学生生活に慣れてきたかな~、という頃に、中間テストがあります。1学期の授業が全部で16週ぐらいで、そのちょうど真ん中あたりにある感じです。ちなみに私は、自分の大学時代に「中間テスト」があった記憶がないので、最初先生に「そろそろ中間テストだけど…」と言われた時は、「え、大学なのに中間テストがあるの?」と驚きました。この時は完全に不意打ちだったので、ちょっと焦りました。

 この中間テスト、日程がかなりぎりぎりになるまで発表されません
 何となく先生たちの間では「例年通りだと、だいたいこの辺かなぁ」というのがあるらしいのですが、なんせ旧暦で動く国なので、前年と1~2週前後するのは想定の範囲内。先生の予想も外れることがあります。これ、ほかの予定が立てられないので、本当に困るんですよね…。でも、誰に訊いても「だいたいこの辺だとは思うけど、大学事務室からの正式な通知があるまでは分からない。」という返事。(まぁ天津外大では、試験に限らず全ての日程がぎりぎりになるまで発表されないんですけど…。)
 結局、10日~1週間ほど前にならないと「いつ中間テストがあるのか」がはっきりしません。日本では、年度当初に「年間計画」が決まっていて、少なくとも開講日と閉講日、試験日、夏休みと冬休みの時期ぐらいは分かるのが普通なので、ギリギリまで予定が決まらないこのスタイル、慣れてはきますがやりづらいなぁ…、と感じます。

中間と期末の重みがだいぶ違う謎

 日本の中学や高校では、中間テストと期末テストはだいたい同じくらいの重みだったと思うのですが、中国では違っていて、とにかく期末テストが最重要。それに比べると中間テストは扱いが軽く、どの先生も「期末じゃないから、そんなに肩に力を入れなくていいよ~。」と言います。具体的に、どう違うのかと言いますと…。

①科目全体の成績における比重が違う
 最終的にその科目の成績を付ける際、中間に比べて期末テストの割合を多くする先生が多いです。例えば、「100点満点中、授業の平常点が30%、中間が30%、期末が40%」など。この配分は先生によるので、平常点40%、中間と期末が30%ずつなど、いろんなパターンがありますが、総じて中間より期末の割買いを高めにする先生が多いです。

②試験範囲が2倍
 中間テストの試験範囲が「開講から中間テスト前まで(約2か月分)」なのに対して、期末テストの試験範囲は通常「開講から期末テスト前まで(約4か月分)」です。これは中国においては当然のことらしく、当然すぎて先生もわざわざ事前に言ってくれないことが多いです。中間テスト以降の分が期末テストの試験範囲だと思っていると(クラスメイトの大半がそう思っていた)、直前に言われて痛い目を見るので、ご注意ください。

③テスト期間中に授業があるか・ないか
 中間テストは、授業の時間内に行われます。
 例えば月曜の1限目が「精读」(リーディング)、2限目が「口语」(会話)という時間割だとしましょう。2限目の「口语」が中間テストの日でも、1限目の「精读」は普通に授業があります。なんなら大量の宿題が出ていたり、プレゼン発表の順番が当たっていたりするわけです。これは地味に辛い。
 それに比べて、期末テストは「期末試験期間」が何日から何日までと決まっていて、試験期間は試験のみ。授業はありません。(期末試験前に全ての授業が終了する。) なので、試験範囲は広いですが、試験だけに集中できます。

④期末テストに何が出るか聞くとキレられる?
 中間テストは初めてのテストということもあり、どんな問題形式か、教科書のどの部分から出すかなど、どの先生も割とていねいに教えてくれます。中間テストがそんな感じだったので、その流れで期末テストの前に「先生、期末テストはどんな問題形式ですか?」と何気なく聞いたら、「は? そんな大事なこと、教えられるわけないでしょ、期末だよ?!」とベテランの先生にキレ気味に答えられて、びっくりしました(苦笑)。まぁ必ずキレられるわけではないですが、そのぐらい中国の大学では、期末テストの方が重みがあるようなのです。先生の反応にびっくりしたと中国人学生さんに話したら、「期末は大事だから、まぁそうなるよねー。」とのことでした。

年末年始モードの中での勉強が地味にこたえる

 秋学期の期末テストは今回初めて経験しましたが、日本のSNSやテレビが完全に年末年始のお休みモードに入る中、自分だけ(いや留学生のクラスメイトもほかの中国人学生さんも同じなので、本当は自分だけではないのですが)、一年で一番勉強しなければいけない時期を迎えるというのは、気持ち的にはなかなか地味にこたえるものがありました。この期間は日本のSNSやテレビは観ない方がいいなぁ、というのが今回の感想です。

 そんなわけで、存在感のある期末テストを何とか終えたので、ここらで一息入れて、楽しい冬休みにしたいと思います。
 それではまた、再见!

#中国 #中国語 #留学 #天津 #天津外国語大学 #天津外国語大学で中国語を学ぶ #駐在 #帯同 #ジブン株式会社マガジン


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?