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占星術資料

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双子座新月のサビアンシンボル

 昨日2:39の双子座新月図から、新月のサビアンシンボルについて述べたいと思う。また新月図全体を眺めて感じた事も最後に触れておきたい。

 双子座2度の新月は2ハウス、また同じ双子座の水星・金星は20度で正確なコンジャンクションを組み、3ハウスのカスプとも重なっている。アセンダントは牡羊座23度で、双子座水星・金星と調和の位置にしている。新月図全体を支配するのが魚座の火星、またミーンノードも双子座

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占星術における月のはなし(6) 月の並列化現象

占星術における月のはなし(6) 月の並列化現象

 占星術を学び始めて丸10年になる。一番最初に自分のネイタルチャートの計算をし、手書きで図を作成した時のことは今もよく覚えている。太陽星座が牡羊座というのは高校生の頃から知っていたが、ほかの天体がどの星座にあるかなんて勉強を始めるまで全く知らなかった。完成した誕生図を見ると月が天秤座で8ハウス。その時の教科書と図を交互に見ながらネイタル月が何を意味しているかを知った時、なぜすぐ人目を気にしたり人に

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占星術における月のはなし(5) 月と母親像・女性イメージについて

占星術における月のはなし(5) 月と母親像・女性イメージについて

 以前に述べた月の生育歴との関連について、母親像という視点から今回は書いてみたい。月は女性あるいは女性性の原理を表すという解釈との関連も含めての話である。

 

 月は母親、妻、女性と多面的に解釈されることも多い。個人の誕生図における月を母親そのもの、あるいは母親の生まれた当時の状況を示すと捉えることもできるが、その中には子供の目から見た母親像、あるいは子供のころに深く関わった養育者から取り込ま

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占星術における月のはなし(4)

占星術における月のはなし(4)

 月の象意については、占星術をよく知らなくても肉体に関わること、特に体調の変化と月の関係については身近な事象として理解を得られやすい。その中で一番説明しやすいのが、前述したとおり生まれた時の月の配置は体質的に弱いところや無理をしたときに調子を崩しやすい部分を示すということである。今回はこのテーマについてもう少し掘り下げて述べてみたい。

 月は日常生活でストレスが溜まったとき、人生の節目の時期(進

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占星術における月のはなし(3)

占星術における月のはなし(3)

 前回は占星術から見た月の象意について、生育歴との関連から述べた。今回はもう一つの基本的な象意について取り上げる。それは肉体に関する事柄である。月は人間の気分や体調の変化と関連しており、特に後者については女性の月経のようなCyclical(周期的)なリズムと連動していると捉える。更に新月や満月の月のサイクルと出産や人生の終末のイベントは緩やかに同調するという考えも根強い。

 これらについては明ら

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占星術における月のはなし(2)

占星術における月のはなし(2)

 

 占星術において、月は主に二つの象意を基本に持っているとされる。
その一つは月は生まれてから7歳までの年齢域をカバーし、初期の生育歴、つまりは人生の出発点から獲得してきた人格の特性を示している事にある。月のサインと他の天体とのアスペクト、また月が位置するハウスの状態から人が幼少期に養育者(必ずしも実の親とは限らない)とどのように関わり、与えられた環境でどんな育ち方をしてきたかを読み解く事がで

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占星術における月のはなし

 これからしばらくは週2〜3くらいのペースで占星術の視点から月に関する事を書いていくと決めた。日々の仕事の合間を見ながらの作業なので、今の段階では少しずつしかまとめることはできないが、いずれ一つのまとまった資料にするためのメモ書きのような感じで綴って行ければと思う。

 天文学的には月は地球を周回する天体である。周期はおよそ28日と太陽系の中では最も短く、自転と公転周期が全く同じである。月を地球型

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