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これが、ほんとの「広瀬すず」

広瀬すず『レジャー・トレジャー』

日本を代表する女優の一人、広瀬すず。
その可愛さ・美しさは日本中のみんなが知るところだと思いますが、
そんな彼女のデビュー10周年という節目の年に出した写真集です。

余談ですが、この写真集クリアカバーが付いていて汚れにくい。
ありがたいです。

■おすすめPoint

写真集の終盤、彼女の直筆で書かれた原稿があります。
その中のひとつ、
「テレビで広瀬すずをみて思うこと」
にこの写真集そのものが投影されているように思います。

「笑っちゃうよ?誰?って」
「広瀬すずはもっとあんなんでこうでこうなんだぜ!」

この写真集にはいわゆる女性タレントの写真集によくあるグラビアっぽい写真がほぼありません。
一度2020年の最初の緊急事態宣言の時に姉の広瀬アリスと一緒にインスタライブをしたのを見たことがあるのですが、その時の彼女は「天真爛漫な妹」という言葉がしっくりくる様子でした。
この写真集の広瀬すずはそちらの彼女。
「女優・広瀬すず」というレッテルを捨てた、「人間・広瀬すずとは?」を垣間見ることのできる一冊、というのがこの写真集最大の魅力です。

■ベストショットTOP3

1,
場所は中国か香港らしき景観。色とりどりの椅子が並ぶなかに、カラフルなニット地のタンクトップにジーパンというラフな格好で横向きに座り、顔をぱっと上げた瞬間に撮られたような一枚。
これが「撮るよ」と言われて撮った写真だとしたらこの世の偶然が何も信じられなくなるくらいに「自然な」表情の一枚。

顔を上げたその瞬間の広瀬すずはあどけない表情なのに、横の鏡に映る横顔は美しい。そんな1枚の写真の中に収められたギャップも楽しめます。
そして足の裏さえもキレイ…

2,
ダブルピースして指を鼻にあてる広瀬すず。女優さんがこんなことしてもいいの!?くらいのポージング。
写真集というより小さい子のアルバムを見ているかのよう。
でもそんな彼女がありのまま。
ルイ・ヴィトンのアンバサダーでキメキメな広瀬すず、映画やドラマの主演女優の広瀬すず、ではない「本来の広瀬すず」に振り切った一枚。

でもそんな彼女をみて幻滅するなんてことなんてありません。
むしろ彼女も私たちと変わらない人間なんだ、ありのままの姿が一番魅力的だし、見ている人を笑顔にするんだ。そんなことも思わせてくれます。

3,
海沿いの塀のようなところに座る広瀬すず。
4連写でだんだん彼女に寄っていく1ページ。
寄るたび目を細めて笑いながらはにかむ姿が、ホームビデオを見ているかのような心地にさせます。最後の1枚に写る撮影者の指もまた、そんな気持ちにさせるのかもしれません。


ありのままの自分。それが一番魅力的で美しい。
節目の年に彼女がセルフプロデュースする一冊は、そんなメッセージが込められているように感じました。


【プロフィール】
名前:広瀬すず
職業:女優・モデル
誕生日:1998年6月19日
出身地:静岡県
ミスセブンティーン2012でグランプリを獲得後、セブンティーン専属モデルとしてデビュー。フジテレビドラマ『幽かな彼女』で女優デビュー。『学校のカイダン』『海街ダイアリー』『ちはやふる』など数々の作品に出演。姉は女優の広瀬アリス。

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