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Summicron 35mm F2

我が家にSummicron 35mm F2がやって来てちょうど1週間経った今週木曜日、MMK(Museum für Moderne Kunst)へ行き、このレンズを使用して写真を撮ってきました。

この第1世代のSummicron 35mmは、とても人気のあるレンズだそうです。そのレンズ構成から「8枚玉」とも呼ばれています。製造本数がさほど少ないわけではないのに相場がけっこう高いのは、その絶大な人気を反映しているからに違いありません。このレンズを買った中古カメラ店のスタッフも、この第1世代のSummicronを愛用していると言っていました。カナダ製とドイツ製があり(スタッフ曰く)双方の性能は変わらないのに、ドイツ製のほうが更に相場が上がるという点は、まさにLeitzならではの「現象」だと思います。何故これほど人気があるのかその秘密を知りたくて、今まで10年以上かけて少しずつ集めた他のLeitzのレンズやアクササリーの大半を手放し、ちょっと無理してこのレンズを手に入れました。今回1本撮影した写真を並べて見た結果、確かに「好きな感じ」だとは思いましたが、まだまだその秘密を知ることができたとは思えません。今後もしばらく様々な場面で撮り続けてみたいと思います。

なお、使用したカメラはM2、フィルムはIlford HP5 Plusです。レンズに関してはフラフラと焦点が定まらない(いや、定まらなかった)私ですが、M型Leicaに関しては、文字通りM2ひと筋。もし、誰かに「もう1台好きなM型Leicaを買ってあげるよ」と言われたとしても、最新のデジタルには脇目もふらず、迷わずM2を選ぶと思います。それも、セルフタイマーがついていない初期型のM2。それくらいこのカメラが好きです。

今回の撮影場所であるMMK(Museum für Moderne Kunst、現代美術館)は、フランクフルトにあります。箱としての建物の構造が非常に面白いことに加え、特別展が組まれるたびに、例えそれが写真展であったとしても、まるでインスタレーションであるかのように展示室全体がガラリと作りかえれらるので(壁の色まで変わります)、個々の作品のみならず空間を楽しむことができる非常に楽しい場所です。

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