見出し画像

【読書感想文】捜し物屋まやま2

'23.12.17読了

著者:木原音瀬
出版:集英社
紹介ページ(集英社):


あらすじ
編集者の松崎は最近、自宅の心霊現象に悩んでいた。"霊感"を使って捜し物屋を営む担当作家の間山和樹とその弟・白雄に相談して無事引っ越すも、再び怪異が。和樹曰く、外国人女性の幽霊が部屋にいるらしい。成仏させようと奔走する松崎たちが辿り着いたのは、その霊の子どもと思しき小学生・光だった。光は母が生きていると信じていて......。母捜しがもたらす予想外の結末とは。ドタバタ事件簿第二弾!


1巻は短編集でしたが、2巻は長編となります。
1つ目の事件(幽霊騒動)が起こり、2つ目の事件(母捜し)が起こる流れです。
2巻で印象的なのが和樹(小説家兼捜し物屋)の担当編集・松崎の人となりがしっかりと見えてくる所です。
1巻ではチャラい長い物に巻かれておく編集者だったのが、児童養護施設から脱走してきた子どもを部屋に入れたり、その子の代わりに依頼料を払う姿などなど、しっかりとした真っ当な大人の姿を見せてくれます。
反面、じわじわと見えてくる犯人の自分勝手さが際立ちます。
対比構造は大好きなので、こういった作品大好きです。

ピアスが目立つ芽衣子ちゃんはこの巻からの登場です。
人探しのために入店したお店で出会う彼女は家がないので、間山家に一時的に住むことになります、
とても素敵な女性です。これから幸せになるキャラです。

和樹は苦労人で、白雄は性格悪いです。凸凹が良い感じですね。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?