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【読書感想文】霊応ゲーム

'23.04.11読了
著者: パトリック・レドモンド (著),広瀬 順弘 (訳)
出版:早川書房
紹介ページ(丸善ジュンク堂):https://honto.jp/netstore/pd-book_27100161.html

――あらすじ――
1954年、イギリスの名門パブリック・スクールで学ぶ14歳の気弱な少年ジョナサンは、同級生ばかりか教師にまでいじめられ、つらい日々を送っていた。しかしある時から、クラスで一目置かれる一匹狼のリチャードと仲良くなる。二人が親密になるにつれ、ジョナサンをいじめる悪童グループの仲間が一人、また一人と不可解な事件や事故に巻き込まれていく……彼らにいったい何が?
少年たちの歪んだ心を巧みに描いた幻の傑作
―――――――

えらい作品を読みました。
読み終わった瞬間の脳汁(アドレナリン的な何かと思ってください)がドバドバです。
終わりが美しい、ハッピーエンドではないし、救いは一切ないけれど本当に美しい終わりでした。

図書館で借りて読みましたが、とりあえず手元に置いておきたいので購入する予定です。
多少グロテスクな描写や同性愛的表現が含まれます。問題ない人には是非に読んで欲しい!と個人的には思うのですが、結構好き嫌いが分かれる作品でもあるのかなと思います。

執着が支配に変わり、狂気に至るある種の破滅的な純情。
親愛が崇拝に変わり、恐怖に至るある種の絶望的な心情。

私の趣味に刺さる。
オカルト要素が若干あるのでジャンルとしてはSF/ミステリ/ホラーのジャンルにあたるようです。
本当に趣味に刺さる作品でした。

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