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【読書感想文】捜し物屋まやま3

'23.12.17読了

著者:木原音瀬
出版:集英社
紹介ページ(集英社):


あらすじ
捜し物屋を営む不思議な兄弟、和樹と白雄のもとに居候する芽衣子。マッサージ店でのバイト中、お客さんの由香から、大切な自転車を盗まれたと相談を受ける。芽衣子達は捜し物屋に自転車捜しを依頼するが、和樹が犯人の恨みを買ってしまい.......。一方で和樹は、血の繋がらない義弟・白雄の実父らしき存在にも悩んでいて――。白雄の出生の秘密が明かされる、ドタバタ事件簿第三弾。シリーズ堂々完結!


2巻のストーリーを下地においた長編です。
白雄の出生が明かされますが、実父の性格が悪い悪い。
白雄は声を奪われたことと和樹の存在でまだましですが、そのまま育ったらこうなるのか、と頭を抱えたくなる様でした。
和樹の怖いもの知らずの姿も見どころでした。
・自転車泥棒に返却を求める時
・白雄と実父と思しき人物に接触し、情報を聞き出そうとする時
迂闊では?と思ってしまいつつ、最短ルートで攻めている姿がいっそ清々しいです。
その反面、血縁関係を明かすべきかどうかを悩んでしまう、繊細な人間らしさが良かったです。
愛されて育って、他者を愛せる人間性が伝わります。

最後に大きな展開があります。
その展開を持って、白雄と和樹の関係性がハッキリして仕舞いました。
この章のタイトルが「間山白雄の幸福」なんですよ。
読み始めるとガッと世界に連れ込まれる作品でした。

ちなみに、1巻は15日の23時半過ぎに読み始め、2時位に読み終わりました。翌日は仕事でした。
2巻は1巻目と同じくらいに読み始め、読み終わりました。
二日連続2時過ぎてました。
読み始めたら止まらないので、睡眠時間は気を付けていきたいと思います。

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