辛口感想についての個人的見解(補足)
先日ティラノゲームフェス2020を終えて書いた超個人的なチラ裏記事が想像以上に伸びていて焦ったので補足。
元のチラ裏記事はこちら。
https://note.com/schande_n0te/n/nb94d3443499d
主にはこの中の「本音で辛口感想」について掘り下げていきます。
内容としてはたぶん人として言うまでもないことなのですが、誤解を生んでいたら嫌なのでここに書き記しておきます。杞憂だといいな……。
※この記事に書かれている内容は全て自身の経験と感情に基づく、個人的な見解です。
個人的な見解です。
こいつ変なこと言ってるな、うるせぇおめーは黙ってろと思ったら、そっ閉じしてお茶でも飲んでください。水分大事。
※長い。
■辛口感想の是非(個人的な見解)
元記事でも述べた通り、
「それが本来どれほど危うい綱渡りなのであるかを考えた上で、やりたい人達同士でやってください」という意見です。私は。
読み違えて火傷するリスクが常に伴うので積極的にイエスとは言えませんが、別にノーとも言っていません。
「ただしそういうガチガチに研鑽したいノリじゃない人も(私含め)それなりにいるから、
トラブル回避の為にもそういう人達のことは勝手に巻き込まないでね!お互い了承の上で同志でやっていてね!」
という主旨です。
研鑽すること自体を否定しているわけではないので誤解なきように。要は程度問題です。
…正直、上の「それが本来どれほど~」の部分だけでもう言うことは言った気でいたのですが
久々に読み返していたら、私の意図から大きく外れたとられ方をされてしまう可能性もあるな、と危惧してこのように補足しました。
■何を根拠に危ういと言うのか?
1.目的を見失った批評の存在
こちらも元記事で書きましたが、私は一時期バチバチに研鑽する界隈に身を置いていました。
自分語りにはなりますが、そこでは
延々と重箱の隅をつつくような
「君、ただこの人のことを扱き下ろしたいだけなんじゃないの?」と疑ってしまう意見もある一方で
「うわっ、そういう視点があったか!」「言われて初めて気がついた」と気付かせたり別の可能性を提示してくれる意見もありました。
今まで言われてきた中で、特に印象深い批評は
「君が描こうとしたモチーフを見ろ。これは円柱だろう?ここ(私の絵)に描いてあるものを見ろ。これは円柱ではない。
(中略)
これは絵ではない。ただの記号だ。我々はここに残った君の手首の生理学的可動域の軌跡を見せられているだけだ。
これでは評価台に乗せるにも値しない。モチーフを描け」
です。パンチラインキレッキレ。ラップバトルなら負けてたww
…少し脱線しましたが、「本気で歯に衣着せぬ意見をやり取りしたい!」という方が欲しいのはおそらく後者の方でしょう。
何度も言いますが、自分ではわからなかった部分を指摘して欲しい、という気持ちはよくわかります。
しかし重箱の隅を~のように、「辛口」であるとか「歯に衣着せぬ」というのを独自解釈して、まるで意味を成さない貶し文句ばかり言う方がいるのも事実。
「もっと良くする為に作品と真っ直ぐ向き合う。そして何か良くない点や改善の余地がある部分を見つけたら言う」
これが本来の研鑽であり、
その過程で、結果的にたまたま耳の痛くなるような言葉が出てきたのを「辛口」だとか「歯に衣着せぬ」意見と呼ぶのだと、私なんかは思うのですが
(手首の生理学~も「これは絵ではない」「評価台に乗せるにも値しない」等と語感としてはなかなか凄まじいものがありますが、
中身は「君は静物デッサンをしていたんだろう?模写なのに手癖で描いてどうするんだ。もっとちゃんとモチーフを見ろ」という至極真っ当な指摘ですし)
「辛口!歯に衣着せぬやり取り!じゃあ手加減なんかしてはいけないな!あっ、ここがダメかもしれない!つつこう!」
と目的を見失い、あら探しに走ってしまう方もそれなりにいるのです。
……そういう方は往々にして悪気もなければ自覚もないのがまた問題のややこしさに拍車をかけます。
本人の中では「こいつが本気でアドバイスくれって言うからこっちも本気で言っただけ」なんですよね。
うん…気持ちはわかるけど……落ち着いて、お茶飲もう……。
今自分の言おうとしていることが「指摘」であり「アドバイス」なのか、
それとも研鑽という目的を見失った単なる「いちゃもん」なのか。
「誹謗中傷とアドバイスは違う!」というのは多くの方が頭ではわかっていると思いますが
みんながみんな、いつでも冷静に客観視できているとは限らないのです。
かくいう自分もいつもそこは心配で仕方がないですし、この記事も私情を剥き出しにして書いています。
また、相手も人ですから好みとか気分の浮き沈みとか色々あります。
「あまり私の好みではないけれど、たぶんここがこの人の良さなんだな」と思う瞬間が今までどれだけあったことか…。
ですがムラっ気や嗜好の違いは仕方ないとしても「ほらアドバイスだぞ!聞け!」と「いちゃもん」を投げつけられたら、良い気はしませんよね。気持ちの問題として。
…私がバチバチな界隈から近年距離をおいているのはそういう事情もあります。
研鑽しに来たのにいちゃもんをつけてくる人達の相手するのすごく疲れる(-_-;)
正しく「指摘」「アドバイス」を投げたとしても、相手が欲しかったものとは違っていたがばっかりに突き返されることもザラにあります。
すごく噛み砕いて易しく説明したのに、1ミリも伝わらなくて「君が何を言っているのかわからない」と困惑されたり
「意味不明なことばかり言ってくる。さては中傷か?」と受け取られてしまったりすることも。
元記事で覚悟が要ると言ったのは、そういう面もあるからです。
言われる側にも言う側にも、作品に向き合う誠意、相手に対する理解の姿勢と信頼、なにより折れない心がなければとてもじゃないけどやっていられません。
文章さえ書ければ批評は誰にでも簡単にできますが、ちゃんとやろうとすると難しいんですよ……。
それでもやりたい!という方にはどうぞお気をつけてとしか言えません。
本当に、お気をつけて…!
2.「本気」「覚悟」という意識の差
「本気」「覚悟」という言葉は高みを目指そうとする者にとっては非常に魅力的ではありますが、厄介です。
何せ「覚悟しているか」「本気」であるかないかの基準は本人の中にしかないのですから、なんとなく予想はできても、客観的に測る術が存在しません。
これは各々の価値観の問題ではないかと思います。
あなたの考える本気と私の考える本気が同じかどうかなんてわかりません。
私が汗水垂らして本気で描いた絵だって、誰かにとっては「手抜き」に見えているかもしれません。
こんな下手の横好きな趣味人でも創作者としての矜持があるので、そんなことはしませんが
(Twitterでは落書きばかり上げていますが、少なくとも公式に発表している作品ではその時にできるベストを目指しています。じゃないと自分で自分にムカついてしょうがない)
どれだけ言葉を尽くして声高に主張したところで、やはりそれを裏付けるものは私の中にしかありません。
全然違う「本気」を持った方々が相対して「さあ本気でやりあおうぜ!」とバチボコに意見を交わし合う時、
いきなり助走をつけて全力で殴りかかったら、想像以上のダメージに耐えきれず折れてしまう人が現れたって何も不思議ではありません。
ゲームみたいにライフいくつ、防御力いくつなんて見えませんし…事故るのも仕方ない。
だからお互いに注意深く様子を見ながら、
「これはそのまま言ったら致命傷になりかねないからオブラートに包んで…」
「たぶん相手はこういう認識で来てるだろうから、これはこんな言い方をした方が主旨が伝わるかな?」
「問題点は本人もわかっていそうだから、ここは言わないでもいいかもしれない」
「さっき良くないところをかなり厳しく言ったから、ここの良さはちょっと大袈裟なくらい誉めてフォローしよう」
等とめちゃくちゃ神経を使うわけです。
目的は研鑽であって、喧嘩がしたくて意見交換をしているわけではありませんからね。
が、SNSでは良くも悪くもどこの誰だかわからない人と簡単に繋がれてしまいます。
対面でも難しいのに、画面越しで
そんなに付き合いがあるわけでもない相手にどこまで耐えられるのか…見極めるのは至難の技なのではないでしょうか。
「自分はSNSでも腹割って話し合えましたけど?」という方はその関係を大事にすればいいと思います。
誰もがそうなれるわけではありませんからね。
この意識の差があるという可能性を考えもしないで情け容赦なくズバズバ言ってしまうと、いくら内容が的を射ていたとしても
あら探しに走っちゃう人~の部分で述べた
本人の中では「こいつが本気でアドバイスくれって言うからこっちも本気で言っただけ」なのに歓迎されない人になりかねません。
お互いがお互いに被害者という不幸な事故の発生です。
これらが、私が歯に衣着せぬやり取りを「危うい綱渡り」と呼ぶ所以です。
■歯に衣着せてたらレビューの意味がなくなるのでは?
とても難しい問題。
私はレビューは全然書かないので多くは語りません。語れません。
ただ、見た感じ内向きの感想(制作陣向け)と外向けの感想(作品探しに来た人向け)が同じところに混在していてごちゃついてるなーという印象は受けました。
それが良いのか悪いのかはわかりませんが、ノベコレさんにしか作品の感想を書いてはいけない!なんてルールはないので、
好みで良いんじゃないかと思います。
どうしても気になる方は、いっそ自分で「作品探したい人向けページ」「やってみて面白かった作品リスト」を作ってしまうとか?
実際、近いニュアンスでレビューブログを運営している方もいらっしゃるようですね。
レビューや感想書くのが苦手な私は尊敬しまくっています。すごい!
……そういう有志の方々が外に作ったものを活用させてもらう、開き直って宝探し感覚で漁ってみるのも手なのではないでしょうか。
「この作品は所謂泣きゲーです。恋愛物としては定番の幼なじみモノ。恋愛描写は控えめですが、丁寧な描写の積み重ねと美麗なイラスト、凝った演出が没入感を~」
といった具体的かつ詳細で冷静なレビューより
「絵もシナリオもすっごくクオリティ高い!主人公と幼なじみ達の関係がはちゃめちゃに切なくてボロ泣きしました…( ;∀;)尊い!」
みたいな感想を全面に出したレビューの方が響く人もいますし。
……逆も然り!!誰に何が役に立つか、響くかはわかんない!!
何でもそうですが!
楽しみ方は人それぞれなので!
お好きなのを選べばいいのではないでしょうか!
■総評
今回も特にオチはないのですが、私個人としては「やるのはいいけど、ただただ気をつけてほしい」というのが切実な願いです。
止める権利なんて私にはありませんが、
誰かがダメージ受けてるのを見て良い気はしませんし、そこから筆を折るだの辞めるだの逆ギレして喧嘩に発展…
…なんて目も当てられませんからね。遠目に見ているだけでもつらいです。
なので不安と老婆心とを重ねてこんな殴り書き記事を作成するに至りました。
趣味の世界なのですから、和気あいあいと性癖を刺し合いましょう……ルールとマナーを守って楽しく創作!
それと!
自分の作品を出せていないのに考察だの備忘録だのと称したチラ裏記事量産してるの自分でもちょっと恥ずかしいので
(私ブロガーじゃなくてゲーム制作者なので…)
近々進捗や作業に関する内容の記事も書こうかと思います。
ネタバレどうすんだ問題もあるので大したことは書けませんが!
よかったらよろしくね!大したことは書けないけど!
それでは。
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