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「考えて練習する」ピアノ

「1本1本独立した指」をつくるには本当に時間がかかります。特に薬指、難しくないですか?中指とくっついてしまってなかなか独立しにくい、やっかいな指だなあと思います。

それでも私は案外、地道に指1本1本を鍛える練習が好きだったりするので、昔は無心で1音をポーンポーンとゆっくり丁寧に弾く練習を毎日していました。

テクニックがあって指が速く回る=「いい演奏」なんてことはもちろんありませんが、それでも難しい曲を弾きたい!と思うとやはりそれに見合った技術力が必要です。

弾けるようになりたいという思いが強く、がむしゃらに練習する事も多いと思いますが、ぜひ一度、今自分がしているその練習「何のためにやっている?」を明確にしてみてください。

例えばハノン。ドミファソラソファミ・・・ から始まりますね。

最初の1小節で難しいのは左手の5・4、「ドミ」です。5の指と4の指がくっついてしまうんです。

なので、ドとミの打鍵を意識してそこだけ集中的に練習します。

練習例:

ドーミードーミードーミー・・・ と、ゆっくり5・4の反復練習。

ドドミミ ドドミミ と、5・4それぞれを連打する練習。

など。

そして、それが分かればあとはその先同じことの繰り返し。つまり、最後まで何回も通して練習しなくても大丈夫。


練習曲というのはどれも、何かしらのテクニックを鍛えるために作られています。最初から最後まで通して弾けることこそがゴール!と思わずに、弾きにくい箇所、苦手だなと思う部分を取り出して、小さな範囲で丁寧に練習をしてみてください。

結果として練習の質が高く、濃いものになり、演奏に説得力が生まれるかも。

「考えて練習する」

お試しあれ♪

それでは。

執筆:S



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