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フィナンシェのSHIBUYA CITY トークン販売でこの14日間に起きた出来事

SHIBUYA CITY FCの小泉翔 (@ShoKoizumi) です。

SNSで見ていただいた方もいらっしゃると思いますが、ブロックチェーン技術を利用した新世代のクラウドファンディング、FiNANCiE(フィナンシェ)というサービスで、SHIBUYA CITY FCのトークンの販売を3月に開始しました。

アプリ:App Store(対応OS:iOS 12.0以上)https://apps.apple.com/jp/app/financie/id1470196162

アプリ:Google Play(対応OS:Android 5.0以上)https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.financie.ichiba

- そもそもフィナンシェとは? -

フィナンシェというサービスがなんなのか、どんな仕組みなのか、わかりやすくお伝えする努力をしてみます。

フィナンシェは、プロジェクトを立てている企画者を応援するファンやサポーターが、彼らの販売するトークンを購入することでサポートができる、新しい形のファンコミュニティです。

トークン保有者は投票(例えばチームのグッズのデザイン、どれがいいですか?来季のユニフォームはどれがいいですか、など)に参加できたり、限定情報を入手できます。

そして、トークンの価値は、二次流通マーケットでその時のニーズに応じて変動していきます。極端な言い方をすると、買われると単価は上がり、売られると下がる仕組みです。買ったときの単価より高くなった場合、売って利益をあげることも可能です。

ただ、フィナンシェは応援の証を表すデジタルアイテムで、新しい応援の仕組みやファンコミュニケーションを目的としたサービスなため、投機目的の利用に制限がかかるルールが存在します。(一度に売れるトークン数のロックアップ制度や、売却数ごとのトークン単価変動(一度に売ると売れる金額が下がる)など)

そして、買われた時も、売られた時も、その手数料の一部がクラブに入ります。すでにフィナンシェ内でトークンを売買した方からすると、「なんだこの手数料は!?」となっていると思いますが、それがフィナンシェの大きな特徴の一つです。しかし、もちろんそのファンコミュニティが大きくなるにつれてトークンの価値が上がっていく可能性があり、ファン・サポーターも応援しながら利益を出せる可能性もあります。(可能性攻め)

なんとなくイメージできましたでしょうか....

- 時代が揺れうごくのを実感した14日間 -

このフィナンシェとの取り組みを始めて1ヶ月半。

「時代が揺れ動く」というと少し大袈裟かもしれませんが、クラブにとって大きな変革期になるのでは、、と感じたことは事実です。

(まず動いた単価やお金のことを赤裸々に書きますが、本来お伝えしたいことはそこではないので、長くなりますがその先もぜひ読んでいただきたいです)

まず3月末から4月末にかけて、200万トークンを売り出すファンディングを開始しました。1ヶ月で450万円ほどの売上がたち(クラファンと同じようなかたちで、80%がクラブ収益になります)、1トークン2.2円の値がつきました。

クラブのポテンシャルに期待していただき、数万円、数十万円、中には百万円の規模で購入いただいた方もいらっしゃいました。さすがに百万円の購入にはかなり驚きましたが、この企画で450万円のお金が集まったことは、正直にお伝えすると、予測は立てれていました。

まだまだ生まれたばかりの小さなクラブですので、金額の大小に関わらず日頃から応援、サポートしてくださっている方々に支えられていることを心から感謝しておりますが、このファン属性はCITYの大きな特徴だと思っています。

そして事態が急変したのは、1ヶ月のファンディングが終了し、4/29から始まった二次流通(アプリ内にコミュニティがオープンし、売り買いやトークン保有者への特典施策などが始まる)のタイミングでした。

2.2円で始まったトークンの価値は、4/30には2倍、5/1には4倍と徐々に上がっていきました。

「これはすごいことになるかもしれない....」

そんなことを思っているうちに、5/6には100倍、5/7には200倍、最大値では400倍の900円近くまで単価が上がり、想像を遥かに超える事態になりました。

これが他のスポーツクラブさんや個人の企画者さんなど、フィナンシェ内での別企画にもCITYのトークン高騰、購入者の爆増が派生した要因となりました。

その後、5/10には373円、今週の底値200円まで単価は下落しました。今はそこから280円、322円と推移しています。(この単価は23:59時点での単価を表記しています)

単価の上下は激しいものの、トークンの購入者やコミュニティメンバー数の伸びは全く止まることを知らず、すでに2,000人を超え、フィナンシェ内最大となりました。

そして、先述の通り、売買の手数料の一部がクラブの収益となります。4/29から5/13までの手数料による収益は、ファンディングでの8割の収益となる約360万円を除いても、すでに1,000万円を超える金額となりました。

CITYの2021年度の年間予算目標(粗利)は1億円に設定していますので、14日間で1,000万円の利益という金額のインパクトは非常に大きいものだということはイメージいただけるかと思います。

これはトークンの購入という形で応援してくださっている方々、プロジェクトに期待しSNSなどで拡散して頂いた皆様のおかげ以外の何者でもなく、感謝の気持ちを伝える術が見つかりません。

フィナンシェの取り組みによる売上金額の公表是非は役員間でも協議をしましたが、フィナンシェのコミュニティ内でも「自分たちのサポートでどれくらいクラブの収益につながっているのか気になる」という旨の投稿を多数いただき、また今後スポーツ業界の発展に少しでも貢献できればと思い赤裸々に書かせていただいております。

さらにはCITYのトークンの盛り上がりを見てすでに数十のプロクラブ、アスリート、その他企業様やインフルエンサーの方々から「実際にオーナーをやりたいから詳しく聞かせてほしい、フィナンシェを紹介してほしい」というご連絡をいただきました。

これはたとえCITYと競合カテゴリーのサッカークラブであったとしても、マーケットが広がることが下心的にはうちのファン増加にもきっとつながりますし、何よりスポーツ業界に新しいファンコミュニケーション及びマネタイズの手法が広まっていくことに少しでも貢献できるのであれば、全力で尽力させていただきたい所存です。

- コミュニティが盛り上がっている理由 -

そしてこの盛り上がりは今現在も続いています。CITYのチャンネル内でのコメントは鳴り止まず、常にクラブのことを応援してくださっているコメント、推しの選手の紹介、次節(5/16)の見どころなど、数々のコメントがリアルタイムで飛び交っています。

フィナンシェ内での運営方法に関してアドバイスをくださる方がいたり、フィナンシェ経由でCITYを初めて知った方に対して、コメントでSNSや記事など情報共有してくださる方がいたり。コミュニティの暖かさに本当に励まされます。

フィナンシェのサービスの素晴らしさは、このファンコミュニティを盛り上げるための設計にあります。

たくさんのコメントがつくことは、もちろん皆様がクラブを応援したいと思っていただいていることが一番だとは思いますが、フィナンシェの仕組みとして「自分のコメントに対していいねがつくと、トークンがもらえる」という設計があります。(1日に10いいねがつくと最大5トークンもらえる。現時点での単価は300円ほどなので、毎日1500円分のトークンが付与されることになっている)

これは「応援してくださっている方の熱量を、表に出して表現するキッカケ」として、本当によくできた仕掛けだと思います。

その他にも「ファンエンゲージメントを高めるため」の施策がサービス内に無数に設計されておりフィナンシェ社のサービスの目的や熱意を強く感じ取ることができます。

- CITYとしての仕掛けについて -

トークンを購入してくださっている方への恩返しは、トークンの価値をあげること、そして何より将来Jリーグまでの道のりを駆け上がり、人生に新しい刺激と興奮をお届けすることだと思っています。

そして、このフィナンシェのトークンシステムにおいても、「このクラブを応援してるんだ」ということに誇りに持ってもらうために、パイオニアとしての事例作り、話題作りを、どんどん仕掛けていきます。

具体的な内容やスケジュールはお伝えできませんが、この一週間で仕込めるだけの企画を仕込み始めました。この盛り上がりですが「まだ何もやっていない」という状況です。

ファンコミュニティ作り、グッズやアパレルとの連携、既存スポンサー企業様とのタイアップやアクティベーションなど、この14日間で頭をフル回転し、すでに実行に向けていくつも動き始めています。

どんな新しい企画者が参入してこようとも(自分でたくさんお繋ぎしておきながらですが)、渋谷という土地や繋がり・J7というカテゴリーの将来性・クリエイティビティなど様々な側面の強みの掛け合わせで、CITYが最も先進的・本質的な取り組みができると思っています。

それを今後ひとつずつ、世の中に出していきたいと思います。

- スポーツ業界との相性、これから -

とても長くなってしまいましたが、もうそろそろ終わりますのでもう少々辛抱を。

今回の盛り上がりで一番感じたことは、サッカー業界・スポーツ業界が本当に大きく変わる可能性を秘めているということです。

フィナンシェに限らずですがこのブロックチェーン技術を駆使したファントークンというものが、「スポーツは儲からない」と散々言われてきた業界の障壁を打破するポテンシャルを秘めている気がしてなりません。

もちろん海外でのファントークンの事例はFCバルセロナをはじめ、サッカーだけでなく様々なスポーツクラブが取り入れはじめていますし、詳しい方からしたら「何を今さら」かもしれません。今日アルゼンチン代表もファントークンを発行したことを発表してました。

まだ僕自身CITYの経営にジョインして半年強ですし、スポーツ業界を語るにはあまりにも勉強不足ではあるのですが、Jリーグのクラブのサポーターの方々、そしてサッカーに興味関心のある層のボリュームを強烈に感じています。

ただでさえ、そもそものファン・サポーターの熱量が高いのがサッカー、スポーツの特徴ですので、今まで応援はしていたり、なんとなく興味はあったものの、お金を落とすことに至らなかったような方々が、自分の価値観、興味に合うクラブにお金を払って応援する時代が訪れるのではないかと考えています。

CITYのようなトップカテゴリーから劣る層のクラブや、これからメジャデビューを目指すインディーズバンド、地下アイドルなどなど、いわゆるすでに知名度やファンを獲得している方々に限らないのも面白いところです。

きっとこの新たな流れに関しては、様々なご意見やリスクがたくさん出てくるとは思います。ただ、ネガティブな声によりこの業界をアップデートする機会、チャンスの芽を摘んでしまわないことを心から祈っております。

- 最後に -

非常に長くなってしまいましたが、最後にたくさん告知させてください。笑

まずはSHIBUYA CITY FCに興味を持ってくださった方は、ぜひフィナンシェのアプリをダウンロードいただき、どんな感じなのかSHIBUYA CITY FCのページで見ていただければ嬉しいです。

アプリ:App Store(対応OS:iOS 12.0以上)https://apps.apple.com/jp/app/financie/id1470196162

アプリ:Google Play(対応OS:Android 5.0以上)https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.financie.ichiba

そしてSHIBUYA CITY FCは、現在東京都1部リーグ(JリーグからカウントするとJ7に相当)に所属しており、シーズン真っ只中です。5試合を終え現在18チーム中3位。リーグ戦は残り12試合で、今週末も試合があります。

ぜひ公式TwitterYouTubeチャンネル(今週末も試合のライブ配信があります!)の登録などいただけますと非常に嬉しいです。

長々と失礼しました。

なにかご質問やトークンに関するお問い合わせがありましたら、ぜひTwitterなどでDMいただければと思います!

- SHIBUYA CITY FCとは-

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渋谷をホームタウンにJリーグ参入を目指すサッカーチームで、Jリーグから数えるとJ7に相当する(例えると、という意味です)東京都社会人サッカーリーグ1部に所属しています。

今年は関東リーグ昇格を目指しつつ、Football for goodをビジョンに、サッカーを軸に渋谷をよりワクワクする街にするための企画、コミュニティ作りを行っています。

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