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香りを味方につける〜ミイラが教えてくれたごきげんお肌の秘訣 編

古代エジプト.
壮大で神秘的な時代.

10数年前のこと,エジプト展に足を運んだとき,ミイラの姿に驚いた.
ミイラ作りの技術の高さを感じると同時に,こんなにもしっかりと残っていることが奇跡であり,不思議だった.

数か月後..その答え合わせをするかのごとく,アロマセラピーの歴史にふれることになった.
まさにミイラに関するエピソードを知ったのであります.
ひとつ前の記事で書いた植物たちがここでも登場するのです.

古代エジプトの人々は,魂はからだから離れた後,何千年もの地球の旅をへて元のからだを探すとして,魂の再生を信じからだを大切に保存していたと考えられている.
サアエフ(崇高なるもの)と呼んでいたそう.
ミイラは日本語で,英語ではMummy(マミー)

ミイラをつくる際は,遺体から内臓を取り出した後,ミルラやシダーウッドを使った香油で清めて殺菌し,フランキンセンスやシナモンなどとともに腐敗を防ぐ目的としてからだの中に納められていたと記されている.
シダーウッドは棺の素材にもつかわれていたそう.

腐敗と酸化を防ぐミルラ,呼吸を整えイキイキとした細胞へと導くフランキンセンス.
祈りの香りであるとともに,化粧品やスキンケアとしても愛されていたそう.
あのクレオパトラはフランキンセンスをフェイシャルパックにつかっていたとか.

そして古代エジプトの人々の目の黒縁ライン.
フランキンセンスの樹脂を燃やして炭化させたものだったというそうなのです.
なんて粋なアイライン.素敵なお化粧なのだろう.

それからというもの,わたしのスキンケア事情はフランキンセンスとミルラありきに.
わたしにとってのスキンケア重要ポイント “心地よき香り” をベースに,フランキンセンスやミルラがブレンドされた植物油でマッサージしてお化粧水の2ステップ.
冬の乾燥を感じたときだけ仕上げにクリームでフタをする.
今ではクリームはお化粧前の下地としてつかうくらいになった.

心地よい香りを深呼吸とともに感じながら,自分の肌を,今日のわたしを愛でる.
朝はエネルギーを,夜は疲れたお肌をいたわり優しく包んでくれる.
内からの解放感とともに整っていくこのひとときに心も潤う.

いつも冬に顔を出してはわたしを悩ませていた粉ふきさんともオサラバできたし.
年齢肌と上手につき合っていけるようになってきた気もして.
シワとかシミとか色々あるけれど,そんな感じで,わたしのお肌はごきげんです.

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