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パリでニッチ香水を買った時の話(香水探し道のり②)

はじめに

前回は香水遍歴の中で甘くセクシー系香水にバージョンアップして戻ってきたという話をしましたが、書きながらまるで付き合った男の人遍歴を話しているようだなと思いました。(やっぱりジャスミンのセクシーな元彼が忘れられない!)

今回はまさにそうです。これだ!と思って出会ったはずなのにすぐに別の香水に目移り(匂い移り?)したという話です。笑
というのもすぐに別の香水が欲しくなるのは、幼い頃理由もなくアイスのピノの棒を集めていたコレクター気質のある私にとっては、当然なのかもしれません。(Noteで香水マニアの先輩方をみると、みなさんオタクorコレクター気質…?)

フランスの町中にある香水ショップ

留学中日本から来てくれる友達とパリへ旅行が決まった時、買いたいのは思い出に残る香水とアクセサリーでした。そして訪れたのは、パリの老舗香水セレクトショップ(自ブランドも販売しています)のJovoy Paris。サンプルをもらおうかなと立ち寄ったのですが結局30分ほどで購入した、いわば匂い惚れした運命の香水と出会いました。

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入って驚くのは高級な店内と、多くの見たことのないニッチブランドの香水たち…一つ一つ個性的で、香水が好きじゃなくても誰もがテンションが上がる空間です。
もちろんその当時私は香水に関する知識がなかったので、声をかけてくださったお姉さんにジャスミンとかのオリエンタルな感じが好きなのだけど最近甘いのも気になってる!というと、さっと何本が用意してくれました。

一つ一つ嗅ぎながら、ローズっぽい、さっぱりしすぎてる、もっと重い感じと言うと、あ!とっておきのがあるとひらめいたように持ってきてくれたのが、モナコ公国のブランドPerris Monte Carlo のチュベローズアブソリューです。この香水を嗅いだ瞬間に、今まで嗅いできてた「お花の匂い」と認識してきた匂いはケミカルな作られたもので、これが本物のお花だったんだ!と素直に喜びと驚きを感じました。
これはバニラなどの香料は入っておらず、チュベローズ独特の甘さが私にドストライクでした…

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この香水の匂いのイメージ

この匂いを嗅いで感じるのは
チュベローズとジャスミンが一体となって広がる香りは、どこかクリアなイメージで色にするとシックな白色。そこから肌と馴染み、ラストノートへと変わっていくと甘さとオリエンタルな雰囲気がある、モブピンク〜薄紫色のベルベットのような質感に変わっていくように感じられます。
大人で品があるけれど、どこか個性的な雰囲気を纏えるイメージ。

匂いの解釈は人それぞれだけど、こんなにリアルでワイルドなフラワーを感じながらジャスミン、チュベローズ、最後はムスクですっと雰囲気が変わる、トップノート、ミドルノート、ラストノートを始めてしっかり感じることができた香水にもなりました。

ニッチブランドですが、日本のNOSE SHOPでも購入可能みたいです!とりあえずフローラル系を買ったことがあるけどさっぱりしすぎているな、新しいフローラルを感じたい方にピッタリかなと思います。

これも英語になりますが、(どれだけ日本人香水コレクターが少ないか分かります…)おすすめYouTubeは↘︎

こちらはチュベローズの香水シリーズで、私も買ってみたいなと思う香水が沢山あります。きっと女性みんなチュベローズの香りは好きじゃないのかなあ〜

こんな風に買った香水をレビューしているYouTubeを見るのも最近の日課です。

匂いと出会うという体験

フランスのような香水ショップが日本には少ないので、私のような知識がない人が香水を買うとすると、まずはSNSなどで下調べをして(モテ香水など…?)好きなブランドショップへ行って買うといった流れでしょうか。

そうするとその人の香水の購買意欲は、必然とその匂いというよりはその香水が持ってるブランド力、例えばディオールの香水!モテ香水(と言われている)!に大きく傾いてしまう気がします。
香水にハマってそこそこしか経っていない私が言うのは少しおこがましいですが、日本で大衆化されたデザイナー香水を買う人の中には、本当にその匂いが好きで買っているのかしばしば疑問に思うことがあります。

フランスで経験したように、本来香水ショッピングはコンシェルジュの方が助けてくれない限り、自分が好きな匂いを探すのはそれほど簡単ではないはずです。(だから楽しい!)
なのに、香水にある付加価値が本来の匂いとその人の好みの出会いを妨げているのではないか…日本人に香水が広まらない原因ではないだろうか…近頃そう思ってしまいます。
匂いに出会う体験の場がもっと増えると、日本でも香水がもっと広まるんじゃないかな、、

好きだった匂いだったからこそ、今でもこの香水をつけると留学していた頃や、この香水に出会ったパリ旅行の事を匂いの記憶として思い出します。

今度はどこで好きな香水に出会えるのかな〜。

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