お礼は嬉しいけれど、お礼を言うのはこっちだぜ、と思う2021年
お礼を求めちゃいないけど、お礼をされると嬉しいよね、というお話で、2021年最後の更新にしたいと思います。今年最後の水曜日。
先日、こんなメールをもらいました。
今年の10月頃にキッズシナリオを実施した、カリタス小学校の清水先生からです。
実際に届いたメッセージカードとクッキー
ことの経緯
今年は、例年以上にキッズシナリオへの依頼が多い年でした。しかも、生徒さんたちで、ショートムービーを作りたいから、お助けあれ〜というお話です。
で、二つ返事で、小学校や中学校への出前授業としてキッズシナリオをやっていたら、結構な数になりました。
今回メッセージカードとクッキーをくださったカリスタ小学校も、そんな経緯からキッズシナリオを実施しました。
2回分のレポートをブログにまとめてもらいました。お暇なときにでもお読みくださいませ。
見返りはいらないのだけれど……
ぼくは、熱心にお礼とかされると、こそばゆくなってしまうことの方が多いです。そういう方、多いのではないかと思います。
自分がお礼を言うのはいいのだけれど、言われるのは、ちょっと恥ずかしい……なんだか、そんな感覚があります。
ぼくの場合、お礼を言われるほど大したことをしていない、と思っているからかもしれません。実際、大したことなんてできないし。
そんなスタンスの話を、今年も何回か書いてます。
カリスタ小学校の場合も、「ショートムービーを作りたいけどわからない……」から、その作り方がわかれば嬉しいかもしれませんが、ぼくからすると、それこそ「お安い御用」な訳です。
迷子の人に知っている道を教えてあげて、感謝されたい人はいないのと同じことです。
なので、喜んでもらえるのはもちろん嬉しいけれど、お礼を言われるとモジモジしてしまいます。
でも、お礼って嬉しいですね
とはいえ、こうやって形にしてもらえると、嬉しくなるから人間って不思議なものです。
とくに頂いたタイミングが、突発性難聴で本調子ではなかったときだからなおさらです。
じつは、カリタス小学校の6年2組は、夏休み前に、クラスでショートムービーを作ったそうです。でも、そのときの悩みとして、ガッツリ関わっている子とそうでない子のあいだに、温度差が出ていたことのようで、当初から以下の悩みを解決したいという思いがあったようです。
で、どうやら、二度のキッズシナリオを実施したことで、自分たちで、何を、どう考えて取り組めばいいのかがわかったとか。
いただいたお手紙にも、クラスのみんなで協力してやれていること、ひまでやることがない人もいないから、クラス一丸で取り組めていることが書いてありました。
特に6年生ということもあり、このクラスで取り組めることも残りわずか。だからこその悩みだったようです。キッズシナリオの時間が、子どもたちの中でイキイキとしている感じが、嬉しいじゃありませんか!
授業当日よりも準備が大切な気がしてます
よくよく振り返ってみれば、カリタス小学校でのキッズシナリオをやる前に、清水先生からお子さんたちの悩みを聞いて、どんな話をすれば、お子さんたちのモヤモヤが晴れるのか、ちゃんと考えていた自分がいた気もします。
いた気もします。
って書くと、なんとも無責任な感じもしますが、基本的には依頼頂いたクラスの状況などによって、
「あの要素とこの要素を組み合わせて話をすれば、解決できるな」
というのは、もう10年以上やっていると、3秒くらいで思いつくわけです。で、大切だと思うのは、その3秒で思いついてないけど、もっといい手はないだろうか、と考える時間なのかな、と思っています。
それがあるかないかで、当日の質が変わってきます。ぼくは、お礼を言われたいよりも、
がっかりされたくない
という気持ちが強いので、そのための準備はちゃんとします。そこで手を抜くと、当日の自分(もしくは当日担当してもらう人)に返ってきます。
なので、当日の授業よりも準備を頑張ります。当日は、そんなに頑張らなくても、どうにでもなるようにしています。
それに、毎回自分の引き出しにないものを探しておくと、次のキッズシナリオをやるときには、引き出しに新たな一手が加わるわけですから、いいことしかありません。
お礼をいうのは、こちらです
というわけで、キッズシナリオでもなんでも、依頼をしてもらって新しいことをやるたびに、ぼくの引き出しの中には、やれることが増えてきます。
こちらこそ、お礼を言いたいくらいです。
2022年も、新たな経験をして、引き出しも増えて、たまに感謝されてモジモジするような年にできたらと思っています。
今年1年、お付き合いいただき、ありがとうございます。2022年も毎週水曜日に更新します。
引き続き、よろしくお願いします。
▼2021年の新たな経験▼
ほかにもいろいろあったけど、とりあえず。
シナリオ・センターは『日本中の人にシナリオをかいてもらいたい』と1970年にシナリオ講座を開始。子ども向けキッズシナリオも展開中。アシスト、お願いします!! https://www.scenario.co.jp/project/kids_assist/index.html