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こんな作家事務所に所属してはいけない。

こんにちは、スキャット後藤です。フリーランスの作曲家やってます。

作曲家志望の若い子と話してると作家事務所に所属したいって思ってる人が多いです。その中でしっかりと考えを持ってる人って意外と少ないなーというのが感触として多いです。作家事務所の所属になれば仕事がもらえる、コンペ情報がもらえるみたいな感じでしょうか。安易に所属する事務所を決めてしまう人を見ると心配になります。

僕みたいな無所属の野良フリーランスはゼロから全て築いていく必要があります。作家事務所所属のフリーランスだと自分が動かなくても事務所がチャンスを用意してくれることも多いと思います。新人が野良より事務所に所属するといい面はたくさんあります。社長やマネージャー、所属作家と交流があるので色んなことを知る機会が出来ます。作家は仕事上ライバルかもしれませんが同じ事務所だということでいろんなことで協力してもらえる面もあります。教育がしっかり行き届いてる会社もあります。スタジオでの仕事っぷりが見学できたりとか。先輩が忙しかったり予算的に合わない仕事が下の人たちに流れてくることもあります。それがキッカケで実績を積み徐々に大きな仕事に繋がったりもします。会社の長年の信用や色んな会社との繋がりで仕事が流れてくるので、野良フリーランスで仕事するより早く活躍できる可能性もあります。もちろん事務所にいても厳しい面は沢山ありますけども野良フリーランスよりは良い環境だと思います。このように、事務所に入る利点はすごく多いですが、これはちゃんとした良い作家事務所の場合です。事務所によっては悲惨です。全く仕事がないです。

僕は21年間ずっと野良フリーランスです。作家事務所に所属したことがないのですが、その理由はいくつかあるのです。例えば、今まで事務所に声かけてもらったことがないってこととか。どこかに声かけてもらってたら所属してたかもしれませんね。でもたぶんよっぽどでないと所属してないと思います。芸能事務所もそうですけども、ほとんどの会社が胡散臭いと思ってます。ちゃんとした会社はかなり少ないと思ってます。

そもそも「ちゃんとしてない会社」ってなんでしょう?僕が思うに、全く仕事くれない、チャンスくれないのに、自分が取ってきた仕事のマージンを求めてくるとか、いろんな制限があるとか。まぁ、こんなのはクソですね。話を聞いてると案外こういう会社多いです。上のような条件でもちゃんとした会社もあるにはありますが。

社会の構造やらいろいろ考えてみると、良い事務所・悪い事務所の違いが見えてくると思います。ちゃんと考えて所属しないと、あとあとえらい目に合います。騙されないために、搾取されないために、いろんな例を書いていきたいと思います。所属したことない僕が書いてることなので少しずれてる部分もあるかもしれないですが、読んでる方がこれをキッカケに考えるようになってくれたらいいなーと思います。

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