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楽曲のクオリティがあがる人、あがらない人。

こんにちは、スキャット後藤です。フリーランスの作曲家です。

最近YouTubeに、クリエイターについての一人語りをアップしました。テキストではなかなか伝えづらいことを沢山話してます。今後、失敗談とか、おもしろかった仕事の話とか、いろいろと話していこうと思ってます。教材というよりは、僕自身がやってきたこと、考えてきたことなどを話していく感じです。興味あったら参考にしてみてください!(しょーもないこともアップするチャンネルです)

#1 無謀にも、無計画でフリーランスになりました。
https://youtu.be/C4n9AKJwteA

#2 フリーランスは自由なことばかり。
https://youtu.be/3Ct3tt1RAFM

#3 クリエイターの才能とは?仕事になる、ならないの差。
https://youtu.be/utMQ4YNsDj4

#4 職業クリエイターにとって、個性って必要なの?【夜の部】
https://youtu.be/2508vR7_ino

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さて、今回のテーマは、「楽曲のクオリティがあがる人、あがらない人」です。Q&Aに書こうかと思ったのですが、定期購読マガジンに書くことにしました。クオリティって何?という前提の議論は無しで始めます。

仕事を増やしたい人、仕事が欲しい人に「僕の曲ってどうでしょうか?」って聞かれることがあります。もちろん、良いところを探して答えるのですが、それだけではあんまり意味ないかな?と思って、改善した方がいいところを答えることにしてます。ただ、ジャッジするのって結構難しいのです。その曲はなんのために作ったのか?とか、そういう前提がわからないと答えられないのです。「こういうことを実現したいならここを改善するといいよ」ってアドバイスの仕方がベストだなって思ってます。

さて、このツイート。

ゆずやセカオワのプロデュースを手掛けた保本さんって方が、いまプロアマ問わずいろんな人の楽曲を聞いて、一緒に作品作りする人を探してます。保本さん宛てに曲を送った人は、彼のアドバイスを受けることもあります。自分の曲をよくしたい!って思う人は、そのアドバイスを聞いてブラッシュアップしたものをすぐに保本さんに再度送ります。その時に「いい感じになったね!」って言われてる人と、「あんまり変わってないね」って言われてる人がいます。アドバイスに対して、その曲の完成度をあげるのではなく、別の自作曲を保本さんにリプしてる人は「こないだの曲と同じ印象ですね...」って言われてたりします。

どんどんクオリティあげられる人って、アドバイスを聞いて、何を言われてるのか把握しブラッシュアップできる人なのかな?と思ったりもします。言われたことに関して、自分の曲を客観視できてるという事にもなります。他人にアドバイスされると、すごく嫌悪感を出す人もいますけど、とりあえず一度言われたまま修正してみる人の方がクオリティあがると思います。というか、絶対に引き出しが増えます。今回のこのツイート、保本さんは「一緒に音楽作る人」を探していて、それに対してリプを送るんだから、アドバイス通りいろいろとやってみるのが普通ですよね。そしてレスポンスが早い方が上達も早くなります。トライ&エラーの回数が増えるわけですし。そのうち、自分の曲に何が足りないのか、客観的に見れるようになります。楽曲力をあげるには、自分の曲にどう正しくダメ出しができて改善できるかってことだと思います。ちなみにどうでもいい話ですが、僕と保本さんは20年以上の付き合いです。トッププロデューサーになっててすごいなーって思います。このプロジェクト、フラっと見学に行きたいですね。笑


そして、次は僕がnoteのサークル「スキャットさんと作戦会議」内でやってることです。お題にそって作曲してみることで、「作曲依頼内容」を汲み取って、それを形にするという訓練してます。たとえば「朝の風景」ってお題が出て作曲して見たはいいけども、他の人に聞かせてみたら「うーーん、昼っぽいですね」だなんてことになります。オーダーを受けて作曲する職業作曲家でやっていこうとしてるのに、その能力が備わってないことになります。あとは自分が不得意である分野の音楽に触れることにもなります。これもかなり大きいですね。

そして、このお題企画は、他の人が作った曲にコメントすることにしてます。これは、自分の曲の欠点はわからないけども、他の人の曲だと客観的に聞けるので、「これは朝じゃなくて昼っぽいですね」って意見ができます。他の人の曲にコメントすることで色んな事に気付き、自分の曲にダメ出しできるようになっていくのです。

自分が想定してるものと、受け手が聞いた時の印象が合致すれば、職業作曲家に必要な「オーダーを受けて、それを形にする」というのが実現できるわけです。

この企画、今回3回目だったのですが、明らかにクオリティがあがりました。ちゃんと反省点を生かして次に繋げてます。他の参加者の曲にコメントする内容も変わってきました。アドバイスを送るだけでなく、作曲者に質問できるのも良いところです。メキメキみんなの腕があがっていくといいなーと思ってます。現在22人です。

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7月から「フリーランス作曲家のための講座」の11期がはじまるのですが、今までで一番若い子が受講してくれることになりました。作品を聴いてみると、いろいろと可能性感じたので、講座とは別に作曲のことも教えていこうかなと思ってます。(知識ばっかり身につけて頭でっかちにならないように、という事も大きいですが)

僕は理論や生楽器のことなど、一般的な音楽教育で教えるようなことができないので、僕にできる形でスキルをあげてもらおうと思ってます。その内容をYouTubeチャンネルでも話せたらいいなーとも思ってます。理論などについては、いろんな人が教えてるので、そこで学んでください!

▷YouTube : スキャットさんの仕事と生活
https://www.youtube.com/channel/UCdWzBra3QR_yDwJ0evgDumg/


ということで、最後まで読んでいただきありがとうございました。


スキャット後藤

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