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フリーランス作曲家、23年も仕事が続いてる秘訣を書いてみました。

こんにちは、スキャット後藤です。フリーランスの作曲家です。


5月1日でフリーランス24年目に突入しました(作曲仕事歴は29年目)。フリーになった2000年以降、すごい案件数、仕事やってきました。仕事量が多すぎて思い出せない仕事もたくさんあります….この間、仕事を発注してくれてたクライアントはたくさん倒産しました。エンタメの部署を解散させた会社もたくさんあります。それくらい長く続けるのは難しい中、なんとかこうして今も続けられてるのはありがたいことです。

フリーになる前(1994〜2000年4月)はゲーム音楽の仕事ばかりやってたのですが、28歳でフリーになってから一気に活動の範囲が広がりました。あのままゲーム会社で働いてたなら、いまみたいにCM音楽とかドラマ劇伴の仕事はやってなかったと思います。あの時、会社員をやめてフリーになる決断してよかったと思います。

突然フリーランスになることを決めたので何の準備もしてませんでした。「ゲーム音楽以外の仕事がやりたい」「会社内で評価高くても、それは世間とのズレがある」「ゲーム会社にずっといて40代でリストラされたらヤバイ」「会社の看板じゃなく個人でいろんなクライアントと繋がらないと危険」「会社でえらくなると現場から離れてしまうのがイヤだ」「30歳すぎたら、家庭を持ったら独立するのに躊躇する」みたいなことは強く思ってたのですが、どこから仕事を取ってくるということは全く考えてませんでした。一番大事なことなのに、、、、ほんと無防備で無計画でした。このあたりのことはYouTubeで話してるので気になる人は見てみてください!

幸い、昔いたゲーム会社の友達から「ゲーム会社移ったんだけど、サウンドの手が足りないので手伝ってよ」って独立してすぐに連絡きたおかげで、一年目はその仕事をメインにしつつ、テレビの仕事を増やしていきました。いや増やしたというよりは勝手に増えていったのですが。

独立した時すでにゲーム業界に友人知人が沢山いたし、プレステなどのコンシューマーゲームのサウンドまわりはすべて制作できるスキルもあったし、いきなりフリーランスになる人とは違って、知らぬ間に準備が整ってたのがラッキーでした。あとで振り返って見た時に、僕はかなり危険で無謀な状態だったことに気づきます。

ゲーム以外の仕事は、最後にいた会社(TYO)のCG部署がゲーム以外の映像製作もやっていたので、僕に次々と仕事発注してくれたのです。その中の案件の一つが後にたくさんの作品を作ることになる豊島圭介監督です。フリーランス一年目に知り合いました。今もずっと仕事してるCMディレクターも一年目に知り合いました。僕のフリーランス一年目は非常にラッキーが続いたと思います。

それから23年経ち、今ではCM音楽やドラマ劇伴、バラエティ番組の音楽ほか、いろんな業界でいろんな作品に関わるようになりました。読者の中には「どうやったらこの仕事を長く続けられるんだろか、、、」と悩んでる方もいると思うので、僕自身の経験と、まわりの人たちを見ていて、長く仕事を続けるためのポイントになりそうなことをいくつかあげてみます。

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