8ページ目 高い声で喋る

今から11年前の冬、歌の調子が良かった日のスケジュールが、細かくノートにメモしてありました。それから何かある度に書き込んで、幾星霜。先日で29歳になりました。全く健気ですね。

ここまで頑張っているのに神よ……どれだけの試練をお与えになるのですか、アナタは……。

さておき、おやつ(歌う1時間前)にリンゴとミカンを食べたと書いてあります。それから室温の水をたくさん、と。その後、自宅の庭で走り回って運動していた、と。
どうやらショタの僕は、野生動物みたいな食生活を送っていたようですね。

これ、歌う1時間前に小腹を満たしたのと、ウォーミングアップで身体を起こすのは大正解です。あと、冷たい飲み物を飲むと喉の筋肉が収縮してしまい、柔軟性が失われるので、常温(室温)の水が良いですね。

それと、ノートには

一日なるべく、高めのトーンで喋るように心がけた

という記載もありました。これも大事なんですね。
一定のトーンでずっと喋るのって、喉の筋肉的には微妙なんです。普段の喋り具合が歌に現れます。普段から高い声で喋ったり、歌うように滑らかに喋っていると、自ずと歌う時の筋肉の伸縮が良くなったり、良い影響が出たりするそうです。だから、普段からピッチに高低をつけて喋ると良いそうです。

勿論、気持ち悪がられない程度に、で大丈夫です。
歌以外の時も、喉の筋肉を使ってあげる事で、声帯の発達を促すというわけですね。
日常の1コマに練習・ウォーミングアップを組み込んであげるのは良い事だと思います。

注意としては、ずっと高い声で喋り続けると声帯に負担がかかります。
ですので、ドラえもんとか志村けんみたいな高音に持っていくのではなく、柔らかい裏声に持っていくように喋る方が良いんじゃないか、と思います。

そうする事で……柔軟性と裏声の強化、地声と裏声の換声点の発声法を身に付けられるのではなかろうか。多分。