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先のことを考えるには忙しすぎる

「面白い本を書きたいなら、演技をやりなさい」と言われたのが5年前のことだ。
高校時代の私は1年で部活を辞めて、 以降帰宅部だったのだが、 放送部の友人におだてられて初めて脚本を書いた。 それを見てくれた演劇部の顧問が隣のクラスの担任で、 卒業式の後に 「脚本を書き続けていくにはどうしたらいいか」 と尋ねたところ、 上のような答えが返ってきたというわけだ。 その一言がきっかけでいまこんな有様なのだから、 教師というのは危ない職業だ。とても自分に務まるとは思えない。
そうして入ったサークルはずっと前になくなって、 当時から一緒に演劇を続けている人たちも片手で数えられるくらいに減った。 まあ健全と言えば健全だ。 座組は公演が終わったら解散するものだし、また次も完全に同じメンバーで公演が打てるなんてそうそうあることではない。 でも、 それぞれが別の道を通って、 また同じ家に帰ることができたとしたら……
そんなの、老後かもな。きっと、今考えることじゃない。

月について思うこと


駒場小空間で小屋入りするときには、 みんな駅前のマックでバリューセットを買って食べていたのを思い出す。あのマックが閉店した今、みんなどうするんだろう。
普段は 500 円の一番安いセットを頼むのだけど、秋口はちょっと奮発して月見バーガーを食べることにしていた。 それくらい月見バーガーはうまい。 あと月を直接体内に取り込めると考えるとめちゃくちゃカッコいい (月見バーガーは目玉焼きがサンドしてあって黄身が潰れているから、あれを月と言い張るにはちょっと無理がある気もするが)。
次に月見バーガーと会えるのは半年後。 それだけであと半年は頑張れる、 といえば噓になるけど、次に食べるときにも演劇を続けられていたらいいな。

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