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<立夏>次々に訪れる蝶々

私の家には、かぼすの木があります。レモンでも柚子でもすだちでもなくかぼすの木。母からもらったのですが、なぜこの木にしたのか未だに謎です。「香りのすだち、酸味のかぼす」とはいいますが、どちらかというとすだちのほうが馴染みがあり、香りも含めて好きなのに。

まだ花もいくつかしか咲かず、実もならず、長い棘があるカボスの木。まだまだ半人前(半木前?)なこの木ですが、蝶々からの人気がすごい。次から次に訪れては卵を生んでいくのです。毎日何匹きているのか、と思うくらい、ひらひらとやってきては卵を生み落としていきます。

以前は小さく黒い幼虫をみては大きくなっていく姿を楽しんでいたのですが、気づくと腹ペコ青虫くらいの迫力のある風貌になってきて、ちょっと触ると黄色い角で威嚇されるようになってきます。あまりの恐ろしさに駆除をしてもらいました。それ以降、一つも実のならないカボスの木に虫がつかないように寒冷紗をかぶせ、小さい幼虫のうちに駆除をするようになりました。蝶々の気持ちになると可愛そうですが、大量に発生した青虫の恐ろしさを考えると…。

いつの日か一つでもいいのでカボスがなるよう…に、というのと同時に、早く他の木を見つけてそちらで育ってほしいなと思うばかりです。


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