南米妖怪も「満月の夜に血が騒ぐ」ものだと聞き【アルゼンチンオバケの話】
フォークロア(昔話・民俗伝説)が好きな人にとって、好奇心の尽きない対象があります。
満月です
世界のさまざまな土地で、満月は、幽霊や妖怪、ないし「人外のモノ」と関連づけられて描かれます。
先日ご紹介した以下の「南米妖怪」の本にも、「ロビソン」なるアルゼンチン妖怪の話が載っていまして。それがやはり満月の夜に変身する怪物ということで、嬉しくなりました。
同書によると、
「男だけの七人兄弟の末っ子は、大人になるとロビソンになる」
というアルゼンチン・ウルグアイの民間伝説がこの怪物のルーツ。
同書には、この本の著者が、アルゼンチン時代に出会った知人に「実は僕は七人兄弟の末っ子なんだよ。つまりロビソンかも。フッフッフ」的なノリで脅かされたという微笑ましいエピソードが紹介されていたりもします。
・なんで「七番目」なのか?
・なんで西洋の狼男と同じく「満月の夜に変身」するのか
などなど、フォークロア好きとしてはいろいろと質問が出てきてしまう興味深い怪物ですが、
直感的には、西欧の「狼男」と南米の伝承とが合体してできた妖怪話なのかな、という気もしまして、
まさにメスチーソ妖怪(混血妖怪!)という印象で面白いと思ったのでした
※というわけで今宵、秋風にあたりながら、自分でも「ロビソン」を描いてみる↑
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