【トルコ語学習ノート】遊牧民族のキモチになって世界史を見てみよう!

以下のような本を入手しました。タイトル買いしたものですがとても面白く、トルコ語学習者には必読の書じゃないでしょうか?

現代トルコ語の「ことわざ」を読み解き、現代のトルコ人たちが中央アジアの騎馬民族帝国の伝統をしっかり継承している民族であることを確認していく、という本。

たとえば、こんなことわざがあるそうです。

「雨が降らないのを嘆くなら、雨の降る土地へ行け!」

クヨクヨしているならいっそ行動に出ろ、という意味なのですが、「住んでいる土地の環境が悪いなら、さっさと引っ越しちゃえばいいじゃないか」というのは、生まれた土地から基本的には動かない農耕民族からは出てこないコトワザですね。たしかに。

反乱と初夜には血が流れるのはよいことだ

というのもあります。初夜はともかく、「反乱」を起こすのも生活の知恵というところに騎馬民族の伝統を感じます。

先人の遺した井戸を壊すのは馬鹿のやること」というのもあります。誤解しないでほしいのですが、ここで「井戸を壊すな」と言っているのは、自分たちの井戸じゃありません。他民族の土地を侵略するとき、井戸を壊してしまうと、征服に成功したあとにその土地の価値が下がる、だから他国を侵略するときも相手国の井戸だけは攻撃するな、という、荒々しい知恵です。

犬となって他人に飯を食わせてもらうより、狼となって飢え死にしたほうがマシ」というのもあります。サラリーマンとしてはドキッとするコトワザ。。。

いろんな意味で日本人の感覚からすると荒々しく、しかしどこか「自由を愛する」ところで格好良くもある、遊牧民族のコトワザ。

これが現代トルコ語の中にもちゃんと生きていることも、面白いし、

日本とも中国ともヨーロッパともまた違う、それでいてちゃんと尊敬できるカッコ良さがある思想が、中央アジアからトルコにかけての遊牧民族帝国の子孫たちにしっかり継承されているというのは、世界史を見る上でもとても面白い観点になるのではないでしょうか?

子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!