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【現代のリーダーに人望はいらない?】幕末偉人からゴーン被告問題を考える

東洋経済に、こんな記事が上がっていました。

要約すると、

カルロス・ゴーンという人については、日産の従業員からも役員からも擁護する声がない。よほど人望はなかったと見られる
だが西欧では、経営者は実績さえあれば人望はなくてもよい、というのが当たり前である
日本でも若い人ほど、「人望があるが金を稼げない社長と人望は薄いが金を稼げる社長のどちらがよいか」というアンケートには、「人望などいらない、金銭的な成果のみで評価すべき」という回答が多く出る
ゴーン被告問題は、「リーダーは人望にも優れていなければならない」という日本的な常識に再考を促すかもしれない

とのこと。

議論したいことは、よくわかります。よくわかりますが、この記事は論理の進め方が誤解を招くのではないか、と思った点があり、コメントを。

・「人望があって実績がない社長」というのが許されないほど世の中が実績重視になったのは、おそらくその通り。だがゴーン被告問題と絡めて議論すべき話ではない

・若い人の方が「人望はいらない」という傾向のアンケートとのことだが、推測するに、そのアンケートはたぶん、聞き方がおかしい

・「人望があって、かつ、実績もあるリーダー」こそが理想であることは、別にゆるがせなくてよい。現実の西欧には実績はあるが人望がない経営者はたくさんいるかもしれないが、それは西欧の現実がそうなっているだけで、「人類としての理想形」ではない

・「人望は最低だが金儲けは天才的、という西欧のエグいリーダーに日本の経営者が食い物にされてはならない」というのは、いやもう、まったくその通り!でもそれは「日本型リーダーの否定にはならない」

ちょうど最近、幕末の偉人をめぐる話を続けてきた私として、

私自身のゴーン問題に対する意見はどうかというと、まさにこういう西欧合理主義の「行き過ぎ」なところまでは輸入しないための「和魂洋才」作戦が、当初の幕末維新計画の理念ではなかったか、ということ。ここで自信を失っちゃいかん。

今回の画像に坂本龍馬像を掲げましたが、坂本さんなり勝さんなり西郷さんなりがゴーン問題を見たら、なんというでしょうか?おそらく、「ゴーンという奴がどうなろうがもうちっちゃい話だが、ゴーン氏の逃亡計画を知らずに手を貸してトルコ政府に拘束されている民間航空会社の乗員たちというのがかわいそうでなりませんな」と、鋭い優しさを見せてくれたのではないでしょうか?

子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!