【海外マンガ事情】西欧各国での日本マンガ・ご当地コミックの売れ筋ランキング分析(2019.09.23~2019.09.29):ホラー漫画『うずまき』がついにイタリアのランキングにも侵食を開始した件
先週の記事に引き続き、今週分の「海外市場での日本マンガ売れ筋データ」の公表と考察を行いたいと思います(※データの収集方法はこちらの過去記事を参照ください)。
■amazon.comでのアメリカご当地コミック売れ筋トップ20:スタン・リーの遺作がオーディブルとして登場!!
まずはアメコミの売れ筋状況から確認していきましょう。
1位に出てきたのは、Audibleのコンテンツとして企画制作された、A TRICK OF LIGHT。先日亡くなった、スパイダーマンの生みの親として知られるスタン・リーさんが最後に関わったプロジェクトとして知られています。内容的にはコテコテのアメコミ世界観のようですが、スタン・リーさん最後の作品ともなれば一筋縄な作品に終わっているとも思えず、、、!
ちなみにこちらの作品、日本語版も出ているようです!↓
■amazon.comでの日本漫画売れ筋トップ20:「デーモンスレイヤー」とは「鬼滅の刃」のことか!と突然気づき
続いて、アメリカ市場における日本マンガ翻訳版のランキングです。
ヒーローアカデミア、進撃の巨人が上位を占めている傾向は相変わらず。変わり種が、伊藤潤二の『うずまき(UZUMAKI)』と『極道主夫(The Way of Househusband)』のトップ10へのインですが、これも先週までの記事で指摘した通り。
今週の特徴としては、9位、10位に入ってきた、『Demon Slayer』というタイトルの存在でしょうか。次のブレイク作にもなりそうな良い位置につけているこのタイトル、いったい何のことだろうとよくよく見てみたら、これは『鬼滅の刃』のことではないですか!
DemonSlayer=鬼滅の刃、ナルホド!
■amazon.jpでの売れ筋コミックトップ25:先週と入れ替わり発生せず
最後に、日本におけるマンガの売れ筋ランキング集計です。
『働かないふたり』『キングダム』『Dr.STONE』と続くランキングにまったく変更がなく。これでは少し面白くないので、今週は26位~45位まで集計を出してみました。
こうしてみると地味なところまで含めれば『鬼滅の刃』の各巻が分散で点数を稼いでいることがわかります。日米それぞれで鬼滅の刃が売れ筋タイトルとして動いているのは、アニメの展開の影響かもしれませんね。
■ちょっと番外編:イタリアのランキングにもついに伊藤潤二先生『うずまき』登場!
以下、観点としてはちょっと番外編ながら。
ひさびさにイタリアのコミック売れ筋ランキングも集計してみたのですが、
83位というかなり地味な所ながら、ついにイタリアのランキングにも伊藤潤二先生の『うずまき』が出現してきました!
ホラー漫画というニッチなはずのジャンルの漫画作品が、アメリカのランキングだけでなくイタリアのランキングまで荒らし始めたというのは、地味ながらもなかなかの快挙ではないでしょうか?
どこまで世界に拡大していくんだろう、伊藤潤二先生の影響力!!
今週は、以上となります!
子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!