『伊藤潤二研究』という本の「伊藤潤二作品はもはやバンドデシネ」という指摘におおいに納得!だから海外でも人気なのか
このnoteでも私がたびたびリスペクトを表明している、ホラー漫画家の伊藤潤二先生。
その解説本である『伊藤潤二研究』を手に入れて、昨夜、読み耽っておりました。
※ちなみにこの『伊藤潤二研究』という本、表紙自体がコワいので、苦手な人には迷惑かと思い、ヘッダー画像には関係ない書籍の表紙写真を入れておきました(!)。本当の表紙は、以下の感じ。怖い。
この本の中に、メタルギアシリーズで有名な小島秀夫さんからの寄稿があるのですが、
伊藤さんは謙遜してご自身のことを「亜流」だとおっしゃるが、そんなことはない。彼の作品ほと唯一無二なマンガ(というよりも「バンド・デシネ」と呼ぶ方がふさわしい)を僕は知らない
この文章には、ハッとさせられました。
バンド・デシネというのは、つまりフランスのコミックのことです。物語よりも絵のアート性で魅せるものですね。
なるほど伊藤潤二先生の作風は、日本マンガというよりもヨーロッパのコミックに似ているかもしれない。
それでわかったこともあります。伊藤潤二先生の作品が海外で大人気という話を聞いて、「ジャパニーズホラーなんてものが海外にもわかるのかな?」と不思議だったのですが、きっとあのアート性が受け入れられているのですね。
伊藤潤二先生のホラーって、物語の筋というよりは、磨かれた「画力」のパワーでぐいぐい読者を引き込むスタイルですし!日本の漫画というよりは、国境を越えた「モダンなホラー」とみなされるべきなのかも。
※ちなみにヘッダー画像にあげた本は以下。バンド・デシネ(フランスのコミック)そのものに興味が湧いた方は、是非、こちらも参考にしてください!
『伊藤潤二研究』には「全作品リスト」なるとても便利なものも巻末についています。これを参考に、まだ読んでいない作品をこれから制覇していこうと心に決めた次第!
子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!