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【日本・トルコ交流ノート】「串本町トルコ文化協会」会長として活躍するトルコ人の方へのインタビュー記事(日本語版)

今回は、私のnoteにも以前より登場をいただいているトルコ人ライター、ブルジュさん(Ö.Burcu Öztürk)との協同記事となります!

はじめに(日本・トルコ友好の町、串本町)

和歌山県の串本町が「日本とトルコの友好の町」となっていることは、私の以前の取材記でもご紹介した通り。

その串本町の外国人職員として働いているトルコ人のアイシェギュル・イトウさんへのインタビュー記事が、トルコのブログに掲載されました。ブルジュさんがアイシェギュルさんにインタビューを行い、私が串本町で撮影した写真を画像として使用したものとなります。

このインタビュー記事について、ブルジュさんより、私のnoteに日本語訳を掲載することの承諾をいただけましたので、拙訳版ながら以下に掲載いたします。よろしければ、オリジナルのブルジュさん側のサイトにも是非、遊びに行ってください!

▽英語版▽
▽トルコ語版▽

▽以下、ブルジュさんの記事の日本語訳となります▽

「エルトゥールル号事件」は、1889年に極東に派遣されたトルコの軍艦が悲劇的な遭難事件に会ったというトルコ海軍史上忘れがたい事件ですが、それは日本とトルコの関係においてたいへん重要な役割を果たすことになりました。

1889年の7月14日、海軍兵たちは彼らの航海技術を試す意味合いを伴った日本への遠洋航海に出発しました。無事に日本での外交行事を終えた後、帰りの航海の日程を調整している間に深刻なコレラの流行に苦しめられ、彼らはまだ台風シーズンである1890年の9月15日に横浜を出港する決断をしました。しかしながら9月16日、神戸を目指す途上で彼らは台風に遭遇し、和歌山県沖で軍艦は沈没します。74名のトルコ人が地元の日本人たちの献身的な救助で生き延びたものの、531名が日本の海で溺れてしまいました。

今回は、そのエルトゥールル号が沈没した和歌山県串本町で、若い世代の日本-トルコ友好関係のために、「串本トルコ文化協会」を運営し活躍している、アイシェギュル・イトウさんにお話を伺うことができました

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画像#串本町トルコ文化協会Facebookより

Q:まずは自己紹介をお願いできますでしょうか?

私の名前はアイシェギュルです。トルコのアイドゥン出身です。アンカラ大学の日本語・日本文学科を卒業しました。卒業後は、イスタンブールで日本-トルコのパートナー会社で働いていました。2015年の4月に私は串本町の自治体の初のトルコ人職員として採用されました。そして2017年に日本人男性と結婚し、2018年の4月には妊娠のために仕事を辞めました。現在は育児をしながら、「串本町トルコ文化協会」の会長として活動しています。

Q:串本町に設立された「夢のトルコ文化交流センター」について詳しく教えてください!

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「夢のトルコ文化交流センター」は2018年9月16日にオープンしました。もともとは、トルコ記念館の前にある古い建物にすぎなかったのですが、それをリノベーションすることで、日本トルコ文化交流の施設として使うことができるようになったのです。私の前任者が駐日トルコ大使に提案をし、名古屋に住んでいたトルコ人業者の方々にリノベーションを担当してもらうことで、私たちはエルトゥールル号事件のメモリアルデイの日付に、この施設を無事、オープンさせることができたのです。

私たちはそこで、手作りのブレイズやレース、トルコのお茶やジュースを販売しています。またトルコ大使館のご厚意により、トルコの骨とう品の展示も行っています。

Q:日本人の方がトルコ文化センターの活動に興味をもった場合、どのように参加をすればよいのでしょうか?

トルコ文化センターは休日にオープンしています。ただし残念ながら、毎週の土日に活動があるわけではありません。運営時間は10:00-15:00となり、毎月の何日にオープンしているかは、私たちのFacebookページで公開しています。もしいらっしゃる方がいれば、お手数ですがまずは以下のFacebookのページで日程をご確認いただければ幸いです。ご来訪日について、もし事前にお知らせをいただければ、私たちトルコ文化協会の者がご案内をさせていただきます。

この数年間、私たちは料理教室やトルコ語教室を月次で開催してきました。残念ながら現在は定期開催している活動はない状況です。それでも、ダンス交流会を月に一度から二度、毎週の日曜日に実施しています。もし要望が強まれば、私たちとしても常時開催の活動をまた増やしていきたいと思っています。

Q:トルコ文化協会はイベントやフェスティバルなどには参加していますか?

はい、私たちはおもに「シミット」と呼ばれるトルコのパンを販売する活動を通して、いろいろなイベントやフェスティバルに参加させていただいています。

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画像#串本町トルコ文化協会Facebookより

Q:主にどのようなイベントに参加しているのでしょうか?

串本町には年次で開催されるイベントが複数あります。たとえば一月の末には「本州最南端の火祭り」が行われます。そこで私たちはフォークダンスを披露しています。夏祭りの際にも私たちはフォークダンスで参加をします。その他、いろいろな催しに参加しています。

Q:もしトルコ文化センターの活動にサポートをしたい場合はどのような方法がありますでしょうか?

もし私たちの活動のサポートをいただけるのであれば、ぜひFacebookからご連絡をいただければと思います。トルコの文化を紹介するためのイベントやワークショップにお手伝いをいただければ幸いですし、手作りの商品を送っていただくという形もあります。

Q:串本町のトルコ記念館について教えてください

トルコ記念館は串本町の自治体が運営する博物館となっています。その外壁はチューリップをモチーフとした装飾で飾られています。その博物館では、エルトゥールル号事件のことや、日本とトルコの友好関係の歴史を学ぶことができます。

Q:トルコ文化協会の活動の情報はどこで手に入れることができますか?

私たちが情報を更新しているのはFacebookのページとなります。是非、多くの人に訪れてほしいと思います。

Q:最後に、あなたから見た串本町の人々の印象を教えてください

串本町に来るまでの私は、それまで働いていた町に愛着を持っていました。正直、慣れていた仕事と生活を捨てて串本へ来るのは簡単な決断ではありませんでした。しかし到着した最初の日から、この町の人たちはとても親切で、私はすぐに「来てよかった」と言えるようになりました。串本の人々は本当にトルコを愛してくれています。彼らは129年前の暖かさを、今でも持ってくれているのだ、と感じています。

ありがとうございました!

子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!