生活必需品という名の服

 昨日、ユニクロに行ってきた。少し前に訪れたときにも気づいていたのだが、2度目の訪問で改めて凄いなと思ったのが、無人レジの性能と使いやすさだ。洋服をカゴに入れ、レジでカゴをセットし、支払い方法を選択すれば一斉に商品の値段がディスプレイに表示される。商品点数を確認するようメッセージが表示され、あとは指定した方法で支払いを済ませれば完了。紙袋が置いてあるエリアに移動し、自分で洋服を入れて持ち帰るだけだ。ちなみにコロナウイルス対策も万全で、店の入り口と出口は明確に指定してあり、入り口で店員が直接お客の検温を行っている。(まあ、ユニクロのセルフレジは特許権侵害行為で訴えられているというオチがついているわけだが.......)

 とはいえ便利なものは早く浸透してほしいというのが消費者目線の切なる願いだ。何故スーパーやコンビニではRFIDタグによるPOSデータ読み込みを全般的に導入展開されないのか。ウォルマート系列の西友では早くから無人レジを導入しているが、商品一つひとつをバーコードで読み込ませ決済する方法から、もうそろそろアップデートしてもいいと思う。商品ごとに付与するコストが大きいなどの理由から、専門店の方が導入しやすいとは思うが、要素技術はあるのだから大手小売チェーンのどこかが一斉導入すれば展開も早まる気がする。これまでレジ打ちをしていたパートの皆様は、これまで人出が足りていない消費者向けサービス(商品案内、お値打ち品レコメンドなど)に力を入れ、仕事に対するモチベーションも上がると思うのだ。誰かのためになっていると感じると、仕事は金銭を得るよりも喜びが勝ると思うし、長く続けられる秘訣だとも思うのだ。

 話はユニクロに戻すが、今ではインナーウェアに限らず、シャツから靴下まで全てAIRismになっている。湿気を拡散し、熱気を放出し、汗を吸収し乾かす事で
まるで呼吸するように衣服内の環境を自ら調整して、なめらかな着心地が一日中続くという魔法のような服だ。見た目を着飾るというファッションを楽しむという目的が取り立たされがちな洋服において、もはや生活必需品という概念をもたらしたと言ってもいいのではないだろうか。私もすでに一年を通して、夏はAIRism、冬はHEATTECHを着ている。機能性重視でアイテムを選択する幅が服にまで至る傾向として、現在WORKMANの売り上げが急上昇しているのも消費者傾向が出ていると思う。

 LifeWearとはまさに言い得て妙だ。もはやユニクロの服は生活必需品の一つになっている。



 


 

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