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精神疾患、土星は意識階層の守護者

精神疾患はどこで発生しているのかは分からない。
私が知っている上では月と土星が関わる。ここで言うのは月と土星のアスペクトではない。

月(感情)は地球(出来事)に振り回される構造が成り立つ。アストラル体の中でも個人無意識を象徴するもっとも規模の小さいこの容器は、現代社会でも無為に扱われがちだし、無為に扱うほど無意識が増大して行動の原理
物質→アストラル体→メンタル体→霊
を逆流する。行動原理の逆流とは、完全に受け身の生き方であるという意味でもある。多くの場合、アストラル体の混乱による物質の段階での影響は本人から見ると外界から投影されたように見えるので、突然病に襲われたり、不幸になったりする本当の原因…無意識の混乱…が分からない。このような場合は本格的なセラピーなどが必要になる。
これだけでは説明不足だろうから付け加えておくと、人間は出来事を基本的には引き寄せることが出きるが、それは心象風景に写し出されるものに限る。個人無意識の混乱はその人の心の体験にとって最も避けたい現実を引き寄せることになる。事実がどうであれ、それ自体には意味がなかったとしても現実に振り回されて生きる人間は生きる目的すら見失いがちだ。
また、意識の階層は次の階層が開いていないとその階層での混乱を招く。例えば、物質段階の階層はアストラル体の階層が開いていなければ物質段階の意識ですら混乱してしまう。行動原理の逆流もアストラル体の混乱が原因なら、アストラル体の意識を開けていないことが物質意識の混乱の原因なのだ。
ただ、月は基本的に情緒不安定なので放っておけば月によるものは、(太陽)意思の熱による自己救済的な運動によって意識の階層を一つ上がることで自然消滅するので、早い話、月自体は自殺のタイミングの要因にはなっても、自殺の原因にはならない筈だ。

土星による試練は二重性がある。乗り越えれば美女と野獣の王子のように、自分を愛することに気がついて幸せになれる。只し、その過程はかなり辛い。
土星は純粋に試練を与える惑星であり、その試練は価値観を崩壊させるほどの影響力を持つ。
例えば、「何もかもが全て無意味に見える」という鬱状態は多くの場合、意識が希求する本来の自分の在り方と、無意識が希求する本来の自分が全く逆の方向を向いている可能性がある。その場合、表現しがたい痛みに襲われる。
このズレを引き起こすのは実は月なのだが、月では乗り越えられないレベルの試練を与えているのは土星だ。
多くの場合、無意識や潜在意識(太陽)の方が意識や顕在意識(月)よりも圧倒的な質量を誇るため、
「自分の心に素直になりなさい」という言葉通り、潜在意識の熱に任せて現実を突破(火星)することが必要だ。このときに「意識できる」範囲のことに拘ってはいけない。無意識の領域まで自分を降りる必要がある。いわゆる自己分析だ。
土星がもらたす苦痛というのはこのようにかなり教訓的だ。土星のもたらす試練は月では乗り越えられない。土星がアスペクトするとき、それは太陽の意思を問われていると考えた方が良いだろう。
逆に言えば、土星を乗り越えると意識の階層を上がることが出きる。これは、現実主義の牡牛座が法王になり、水瓶座が地上に恩恵をもたらす方法を星に問うのと同じで、本来は全く違うものを受け入れる力と意識を持つことを意味するのだ。
ハウスの逆回りの思想もここに由来する。全く異なる価値観を受け入れること…より大きなものを受け入れることは行動原理を整流させることであり、それは意識の階層を上がるということでもあり、太陽の人生を歩むということでもある。



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