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鶏レバーと無花果のバルサミコ煮(ちょっとクセある鶏レバーを無花果でおいしくいただきましょう)

夏の雨の日、家にいて事務作業や調べ物で机に向かっていると、子供の頃の夏休みの”感じ”を思い出す。台風や夕立ちの時は、外に出れずやることがないのでしぶしぶ宿題をしていたから。でもこのある種の拘束感は嫌いではなかった。雨粒の音だけが家に響いて、それに打たれる外の木々の匂い。昼でも薄ら暗くて、湿気を帯びた涼しさ、それが妙に、”今と、ここ” に落ち着いた感じ。夏の日のお天気はテンション上がってしまうけれど、雨の日は子供ながらにちょうど良い塩梅にLowになりながら、集中できていた気がする。


ところで、今日のレシピ。みなさまレバーはよく召し上がりますか? わたしは昔から軽度の貧血気味なので、時々いただく事にしています。
ちなみに、やはり鶏レバーが一番手に入りやすいのですが、珍しい鴨のレバーに出会えたらちょっとうれしい。(紀伊國屋とか豊洲のフードストアあおきなんかで売ってる)見た目は鶏レバーより一回り大きくて色が濃い、形は良く似ているけれど鴨のほうが断然美味しいのです。なんというか、くさみというか、クセが少ないんですよね。食べやすいの。味わいもよき。

そう、鶏レバーはちょっとクセがあるので、ハーブやスパイスを上手に使うと美味しくいただけます。でも、今日はあえてそれらではなく、果物を使って美味しく食べられるレシピをご案内しますね、無花果の甘味と旨味がレバーのクセをやわらげて、味わいを増してくれるのです。

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