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Scalesのものがたり料理教室

料理研究家のスケイル(Scales)の料理を、詳しくレシピ解説付きでたっぷり紹介いたします。季節の旬を存分に感じられる身近でありながらちょっと特別な料理、またお酒のこと、テーブル…
Scalesの語り口で、素材の意外な組み合わせの発見、読んで美味しい、作って美味しい。 ワクワクす…
¥666 / 月 初月無料
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#スケイル

無花果とモッツァレラチーズの味噌白和え

白和え、という料理が大好きです。とくに果物の白和が。 私の果物を使った白和えはメープルシロップを使う事が特徴的。そしてポイントは豆腐をきっちりしっかり水切りして二回裏ごしする事、少しの手間が味わいや舌触りにしっかり反映してくれます。でも今日の白和えは豆腐、使いません。実はモッツァレラチーズ もおすすめ。乳のこっくりした味わいと、むきゅむきゅした歯応えが美味しい。(水切りや裏ごしの手間も要りませんしね)

インゲンのミントマリネ

子供の頃のお弁当のおかずはインゲンのベーコン巻きが大好きだった。 おかげで未だにインゲン単体を食べても、勝手に脳がベーコンの味わいを頭の中で組み立てるものだから、インゲンを食してベーコンの味わいが脳内にリアルに広がる仕組みになってしまった。この料理を食べてもね。 インゲンのミントマリネ イタリアには「ズッキーニ・アラ・メンタ」と言ってズッキーニをミントとでマリネしたひと皿がある。この料理はインゲンもとても合う。 そしてポイントはビネガーの選び方にもちょっとしたコツがある。

茹で鶏とトマトのココナッツ冷やし素麺  コリアンダーオイルをかけて

暑い暑い日々、いかがお過ごしでしょうか。出かけるのもままならない2度目の夏。こんなにもお天気が続くのに私も御多分に漏れず毎日家に居ますが、そんな中でもささやかな幸せは、毎日布団を干すこと(羽毛のかけ布団とベットマットです)。日本の夏は湿気が多いので(そして人間は就寝中かなり汗をかくらしい)布団が少しでもしんなりすると気持ちが良くないんですよね。。今までは週1ペースの布団乾燥機が必須でしたが、外に干すと機械では得られないお日様の匂いというか、残り香がつくのがなんとも好き。カバー

豚のミルクティー煮

こっくりしたミルクの味わいと、紅茶の香ばしさ纏った豚肉のひと皿。 じっくり煮込んで柔らかくなった味わいの中に紅茶の香りが素敵です。 材料もシンプル。放っておけば出来てしまうので煮込みって良いですよね。

レモングラスとトマトとココナッツミルクのポタージュ

夏が来ますね。 日本の夏は湿気が強いので、少しでも爽やかな気分になる料理を作りたい。 エスニックな風味の爽やかなポタージュを 熱々でもいいし、冷製にしてもよき。

マッシュルームの(最強)タプナード

キノコ類というのはすごい、そのままよりも乾燥させたり炒めたりすれば旨味が何倍にも倍増する。本当に料理向きな食材である。 タプナードは、一般的にオリーブ(黒)、アンチョビ、オリーブオイル、にんにく、ケッパーが主たる材料で、もちろんそれだけでも十分美味しいけど、ここにちょっとマッシュルームを加えてみると、オリーブの旨味を生かしたまま旨味が倍増して、最強(私調べ)のタプナードになるのでぜひ記しておきたい。 そしてこのソース、こうしてバゲットにつけるだけで最高なのだけど、汎用性の広

天津甘栗のトロフィエ 、ローズマリー風味

イタリア料理で使う「栗粉」というもの。私も割とよく使いますが、日本ではあまり売っている場所が少ないようです(富澤商店にはありますよ)。なので甘くて風味豊かな天津甘栗を練り込んだパスタを仕上げました。粉の配合は栗の旨味を感じられるようにギリギリの配合なのでショートパスタ向け。そして初夏というのはハーブが美味しい。栗の旨味にローズマリーの華やかさが加わって。

実山椒のペペロンチーノ

先日、あまりに気持ちのよかった早朝の誰もいない公園で少しの間マスクを外した。その瞬間、「新緑のかおり」がしたのに驚いた。当たり前のように感じていた「季節のかおり」を感じにくくなっていることへの衝撃が大半を占める驚きだった。 自粛生活も相まって総体的に季節を感じにくくなっているかもしれない。 その分せめて食卓では恵みをとりこぼさないようしっかりとらえたい。 太陽も月も空気も水も風も土も微生物も全部関係している、自然と季節と言う大きな愛が差し出してくれるもの。季節のサイクルに

スペルト小麦とハチミツのジェラート

穀物を使ったジェラートだなんて、ちょっと驚かれるかしら。 でもこれが美味しいのです。 今日はイタリアのスペルト小麦を使って、これ普段リゾットに使うのがお気に入りですがサラダにしても美味しい。 香ばしい小麦の味わいが口いっぱいに広がる。 あれ、この味知っている、遠い記憶に食べた気がする。 そうだ、子供の頃、祖母と良く食べたポリコーンに似ている。 思わぬところから、幸せな記憶が蘇る。 甘くて幸せな記憶。

パルミジャーノと蕗のサラダ

春ですね、蕗のおいしい季節です。蕗の薹よりも苦味が穏やかで、シャキシャキとした歯応えが楽しい。束の間の春の味わいをサラダに!たっぷりすり下ろしたパルミジャーノの旨みととてもよく合います。春の山菜はほんの少し下処理にコツが必要。

空豆とミントのフムス

豆類が苦手な人でも、もしかしたらフムスは好きになれるかもしれない。豆のポソポソした感じが好きじゃないなら尚更ね。 空豆は春から初夏が旬。ミントをたっっぷりと取り入れて味に深みを。 ぜひ、チーズやバゲットと一緒にどうぞ。材料があれば作り方はとても簡単。(これとバゲットとワインで私はお腹いっぱいになってしまうけど、なので休日の昼食や軽い夕食にもおすすめ!)

レタスと八角の粥

八角の香るお粥って驚かれるかな、ほんのりスパイスの香るお米はとても洒落な味に仕上がりますし味わいも深い。ポイントはスパイスのちょうど良き分量と、丸ごと1個使うシャキシャキしながらとろけるレタスのアクセント。私はレタスをサラダに使うことがあまりなくて。レタスの美味しさは、湯通ししたり炒めたりしてこそだと思ってる。レタスの炒め物もおいしいですよね。熱を通しても損なわない歯応えと、それでこそ引きだつ旨味を楽しみましょ!