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社長のひとりごと(15)

『抽象化』
日本語というのは本当に難しいというか、時として分かりにくい表現や単語があります。
厄介なのは、そういった分かりにくい単語にもかかわらず、結構仕事における日常ではつかわれていて、しかもその言葉をつかっている本人も受け手もあまり分かっていないことがあるということです。
例えばここに「抽象化」という言葉があります。

似たような単語で「抽象画」というものもあります。抽象画とは、「実際に存在しないものを表現した絵画」という意味です。
そして、「抽象的」という単語も。辞書には「具体性を欠くさま」「物に即して考えたり述べたりしないさま」とあります。

「抽象」の反対は「具体」ですが、「抽象」という言葉には上記のような「フワッとしたイメージ」とは別にもうひとつの意味があります。
それは「共通なものを抜き出して一般化して考えること」。

例えば、牛やカエルやライオンやヘビというのは動物の具体化であり、動物というのはそれらを見てひとくくりで説明する際の「抽象化した表現」となります。

仕事においては、「結論から」「全体から」「単純に」考える3つの思考力が大切になります。
単純に考えるためには、物事を抽象化して本質を掴む訓練が必要となります。