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ぽっかりと空いた気持ちのわけ

僕は老人ホームで働いている。

今はケアマネージャー。もともと介護職員。
縁があったんだろう、
ずっと同じ職場で長く働かせてもらっている。

先日、
入居者さんが突然亡くなった。
ぽっかりと穴が空いた。
なぜかを考えてみたい。


※頭の中を行ったり来たりするだけの記事です。
特にタメにはなりません。ご了承ください。


言い方は難しいが、
老人ホームでご入居者様が亡くなるのは、
珍しいことではない。

死に近い方の生活を守っているのだから、
いわば仕方ない。

老いには抗えない。寿命はある。
そんな中で、ただ諦めるんじゃなくて、
毎日に少しでも彩りを、
と思って仕事をしている。

だって、やり切っておかないと、
後悔するんだもの。




突然、とは書いたけど、
持病のある入居者さんだった。

夕方に急な腹痛があり、
転倒していたところを発見されていた。

往診医に連絡し状況をお伝えする。
臨時の痛み止めが処方され、
翌日臨時の往診予定に。

すぐ飲んでもらうと、
痛み止めが効いてきたのか
僕が帰る頃には
「痛みはマシになった」と言っていた。

明日往診で診てもらって…
必要があれば入院かな…
落ち着くかな…


翌日出勤すると、
亡くなられたと報告をうけた。

夜0時に再度転倒されていた。
その時も普段通りお話しはできたみたいで、
ベッドに誘導し、退室していた。

1時、気になってみにいった職員さんが
ベッド上で呼吸停止を確認。 
眠る様だった、と。



正直、驚いた。

でも、驚くことではない。

いつ亡くなるかなんて誰にもわからないし、
そもそも僕より死に近いところにいる方々。

ご家族も達観してくださってる。
突然のご逝去も
受け入れてくださる方がほぼ。

僕ももう、
取り乱したりはしない。



何かこう…
亡くなるのが当たり前。の感覚が、
ぽっかり穴を開けるんだと思う。

絶対亡くなるんですけどね。
それに近い方々なんで、
僕らが支援してるんですけどね。


わかってるんだけど、
やっぱり突然と思ってしまう。

追いつかない。

まだこういう支援ができたんじゃないか。
こうしたら本人さんが楽だったんじゃないか。

やりきってない感。


先にも書いたけど、
やりきってないから後悔する。

だったら普段から
目一杯やっとけよ、っていう話。

でも、
やりきったなって思えることって
まぁまぁ稀で。

このぽっかりは、
この仕事をしてる限り
ずっと続くんだろうな。

そう思う。


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