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【goodな仲間 #16】Shibuya Slow Stream

【goodな仲間 #16】Shibuya Slow Streamさん

今回のgoodな仲間は、Shibuya Slow Streamさんです!
渋谷ストリームで定期的に開催されている催しものであり、毎回様々なテーマに沿って、ゆったりとした気持ちで楽しめるSlowな空間を提供しています。
活動内容や、渋谷に対するご意見を、Shibuya Slow Stream実行委員会の丹野暁江さんに伺いました!


Shibuya Slow Streamさんについて

催しものの初開催は2020年11月です。私が渋谷川の担当として着任したのが2019年11月で、渋谷ストリームが建って2年目のタイミングでした。
渋谷ストリームからは、川沿いに「渋谷リバーストリート」という遊歩道が伸びていて、稲荷橋広場と金王橋広場を結んだ先の遊歩道沿いにも、イベントスペースが設けられています。しかし実際は、道路で分断されており、遊歩道と言いつつも繋がってはいません。そのため、イベントスペースとしての販売が非常に難しく、あまり稼働はしていませんでした。その時期はちょうどコロナ禍だったため、催しものも開催できず、来街者の方が安心して来場できる、出展される方も安心して参加いただける環境を作りたい、と考えていました。加えて、場所自体の認知度が低いなとも感じていました。ここから、認知度を上げることと、外販を視野に入れてどんな風に使えるか、を自ら催しものを主催し、開催する事で使い方の例としても見せること、と同時に催しものの開催の在り方を模索することを主な狙いに設定し、最初の催しものを行いました。
試したことの一つとして、入口と出口を設置し、周りを囲って、手指消毒をした人のみが入る空間を作り、安心して皆さんに催しものに参加いただけるようにしていました。その形で2回開催しました。

ここには渋谷川がありますが、この風景って唯一無二だと思うんです。基本的には皆さんに、この場所のファンになってほしいという想いがあります。テナントさんにとっても、建物の足元の広場が賑わうことは売り上げにも繋がると考えて開催しています。スタートさせた時からですが、この催しものを実施していくうえで、この渋谷川流域の、エリアマネジメント的な視点と動きが必要であり、それをこの催しものの根本にしっかりと据えなければならないと考えていました。

会場に隣接する渋谷川

はじめの頃は、毎回1つのテーマに基づいて人やもの、事柄を集めた、マーケットのような作りでした。出展されている方々は、自分たちの好きなものや情熱を注いでいるものを、「みんなに見せたい、伝えたい」という想いで参加してくださっていますよね。遊びに来てくださった方々には、裏テーマとして、私たちのつくる催しものを通して社会のことや文化などにふと、思いを馳せてほしいなと考え、毎回テーマを1つ設けて開催していました。
結構すぐでしたけれども、2回の実施を経て、やはり渋谷川流域のエリアマネジメントを意識したものにぐっと変化させる方向に舵を切りました。色々な実験を重ねながら、回を重ねてきていて。お金を使わなくても楽しめて、ゆったりここで過ごしてもらうには?と考えて組み立てたり。よい音楽があって、美味しいものや面白いことがあって。自由にここにいていいよという雰囲気にしたり。
今年の11月で始めてから4年になりますが、毎年毎年試行錯誤しながら開催しているというのが、この「Shibuya Slow Stream」ですね。

Shibuya Slow Streamさんのgood history

●視点を広げる試み

最初の2回は、企画と催しものを形にする部分をCampさんという会社にお願いして、私の所属する東急と一緒に行っていました。そして、コロナが若干落ち着いてきたあたりからプラスアルファの要素が欲しいということになり、ディレクターの熊井さんに入っていただいて、根本的な部分の変化を付けた開催に舵を切りました。「イベント」と聞くと、打ち上げ花火的なものをイメージしませんか。 それを、もう少し深い意味を持つものに変えていきたいなと考えました。なので、ここから私たちは「イベント」とは表現せず、「催しもの」と表現することにこだわっています。「みんなでつくる催しもの」、なんです。この、視点を広げてやり始めた3回目が、ターニングポイントだと思います。

●来場者の声の変化

色々ありますが、いただくお声のひとつに「渋谷は好きじゃないんだけど、ここは好き」と言っていただけることがあるのですが、1回だけではなく何度か聞くようになりました。そういったことが、とても嬉しいなと思っています。「駅直でこんなところあるんだ」とか「なんかよくわかんないけど楽しい」といった声もあります。来場者には、お子さん連れの割合も多いのですが、ご存じの通り、渋谷のこちら側は公園などが少ない場所です。渋谷には、大人が遊びながら子供を遊ばせておける空間は、グランドレベル、この1階レベルには意外にありません。選択肢としては、私たちが運営している施設でいえば、渋谷ストリームと渋谷キャストくらいに限られてしまうため、「こうした空間があって嬉しい」という言葉をいただけることはとても嬉しいなと思います。

大人も子供も楽しめる空間

Shibuya Slow Streamさんが今後目指すこと

この催しものは、近所の学生さん方に出演してもらう事もあって。きっかけは、國學院大學さんが企画した七夕祭りで、應援團の演舞を観たことです。その時の、「フレーフレー渋谷」にとても感動し、そのエネルギーの強さに驚きました。 しかし、コロナ禍により試合で応援する機会がなくなってしまったと聞いて、それは悲しいことだと思い、是非SSSに出演してもらいたいと。そんなリクエストに応える形で應援團の皆さんに出演いただきました。その後、違う回ではチャンバラ部の皆さんも参加してくださったり、一緒にこの催しものを作り上げる事ができて。
國學院大學さんを含め、ご近所の方、様々な地場のプレイヤーの方々と連携しながら取り組むことも出来てきました。そこから、様々な良いコミュニケーションや繋がり、ファクトが積み上がってきました。色んな反応や現状をみて、とても良い感じになってきたな、という実感も沸いていますし、様々な嬉しいお声も聞くようになりました。そこで、今年はより発信の部分に力を入れて、この催しものやここに集う人々の発想を、もっと多くの方々に知ってもらうために、頑張っていきたいなと思っています。

Shibuya Slow Streamさんが考える“goodなshibuya”

渋谷のgoodなところは?

実は私、渋谷が地元なんです。自分が幼い頃から見ていた渋谷は、一言で表すとやはり、「寛容な街」だと思います。引き出しが沢山あり、懐が深い街です。最近、渋谷を表す言葉として「多様性」をよく耳にしますが、その言葉にとどまらず、みんながなんとなく自由に振舞えて、自分のやりたい表現に挑戦できる場所やチャンスがある街だと思っています。東急としても、そういった方々の後押しが出来る事を目指しています。 まだ名前の付いていないものや、目に見えていないもの、数値化されてない何かを表現する機会を提供し、そこに付加価値を見出し、うみだすことができないかと考えています。渋谷は、可能性が無限大な街だと思います。

もっとgoodになるために…

渋谷は、地元の方々はもちろんですが、外側からやってくる人々がつくる街でもあると思います。遊びに来る人、働きに来る人、 通り過ぎていく人も含めた方々が、渋谷という街や文化を作り上げていると感じていて。来街者の皆さんの声をさらに活かせるような仕掛けづくりをしていきたいと思っています。私たちがいつも「問い」として掲げていることですが、「よい“街”って、なんだろう?」そこが原点ですね。渋谷に限らないことですが、他者への思いやりに繋がる、想像力がとても大切だと考えています。

【お知らせ】

Shibuya Slow Stream vol.19 躍動体
次回は渋谷ストリーム ホールを舞台に、大規模開催を予定しています!

■日程:2024年9月21日(土)・ 9月22日(日)
■会場:渋谷ストリーム ホール

▶『Shibuya Slow Stream』公式サイトはこちら

【さいごに】

渋谷は、世界中から人々や文化が集まる、明るくて賑やかな街というイメージが広く共有されているのではないでしょうか。しかし、今回の取材を通して、自由にゆったりと過ごすことのできる空間も、渋谷には大切だということを知りました。

Shibuya Slow Streamさんは、毎回異なるテーマを掲げて、親子連れでも楽しめる、ゆるやかな雰囲気の催しものをつくっています。誰もが気軽に集まれる場所だからこそ、体験できる楽しさがあると感じました。

心踊る企画と、ほっと一息付ける空間で、楽しいひと時を生み出すShibuya Slow Streamさんの今後の活躍から目が離せません!


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