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距離とキョリ

 今日は笠置町にある喫茶店「Cafe 豆茶牛」へ(まめちゃご、と読みます)。ここは僕が住む南部区という地区から少し離れた山の中にある隠れ家的なカフェだ。

 気さくでチャーミングな笑顔が印象的な出牛崇博(じうしたかひろ)さん。店内に所狭しと飾ってある無数のコーヒーカップの中から一番好きなカップを手に取ってもらい撮影させていただきました。

 出牛さんは千葉県出身の移住者の方で、約5年前にここ笠置町にお店をオープン。隣町でお茶関係の仕事をする傍ら、この喫茶店を営業しているそうです。木造2階建ての家屋をリノベーションしたとても素敵なお店でした。
 こういった場所を架け橋に地域にもっと交流が生まれてほしいと僕は思う。仲間や家族、友達と大切な時間を共有できる場所というのはとても貴重だ。

 僕も写真家として、関わってくれた人たちと大切な時間や瞬間を共有できたらと常々思っているし、写真の力で『”ひと”と”ひと”との間に存在する段差』を取り去ることができたら、と願っている。

 そして、移住者として僕はもっともっと”この町”の内側と外側の空気を循環させたい。外を知るというのは、自分を知ることができる大切なキヅキだ。

 僕自身、笠置町に移住したことで改めて東京の良さがわかったし、笠置の良さも再確認することができた。撮影やクライミングの仕事、会いたい人や、会いたいと言ってくれる人がいるお陰で、僕は笠置に住んでいても東京に行く機会が多い。本当に有り難いことに、僕にとって”東京”はいつでも行ける場所だ。僕が関わり続けることで、笠置に住む人たちにとって"東京"との距離が少しでも近くなれば嬉しい。

「町と"ひと"」との間にあるキョリを、僕は近づけたい。

 シバタタツヤ

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