見出し画像

介護に生産性は必要?


介護に生産性向上はそぐわない?
2月19日に政府が行った、世代型社会保障検討会議の議題は、「介護サービスの生産性向上について」だった。

この会議で生産性向上についての議論を行ったところ様々な意見がネット上でも出てきている。
その多くは介護に生産性向上はそぐわないのではない意見だ。


ただ、中には生産性向上という言葉に対して抵抗している人も見受けられる。

介護における生産性向上とは、3人で行っていたことをを2人で行えるようになるとか、1時間かかっていた業務を45分で終わらすことができるようになるといったことが目的だ。

ただし、審議会の議論の内容だけでは介護現場にとっては全く関係のない話であり、これに反発する意見が出るのは仕方がないことだろう。

しかし生産性向上そのものについては介護にかかわらずどの業界も取り組んでいることであり、介護だけがそれとは関係ないとは言えないだろう。
それに、介護業界もすでに生産性の向上を進めているところは多いのではないだろうか。


私の経営している介護事業所でも、生産性向上のために、業務の外注化を進めている。これまで社内で行っていた給料計算等はかなり早い段階で外注に出しており、その分職員は利用者のケアに当たったり、突発的なケアへの対応が取りやすくなった。


また今後はICTの活用等でなるべく業務の効率化を行い、急な依頼への対応も行えるようになろうと思っている。


こういった取り組みは生産性向上や業務効率化を行うことにより成果が見えてくるものであり、それを否定する必要は無いのではないか。

しかし、事業者によっては生産性の向上=業務の効率化=経費削減と言うふうな事業所も出てくるのかもしれない。
しかし、それでは介護の本来の目的である利用者の福祉の向上といったところに進めなくなるのではないか。

そういった事業所はいずれ淘汰されると思うが、いずれにせよ生産性向上に取り組み、その結果どのような取り組みを行えるようになるのかといったところが重要である。

そもそも生産性向上することが目的ではなく、利用者により良いサービスを提供するために生産性の向上をおこなうのであって、それをを否定する必要は無いのではないか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?