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気づかず思い込みで判断している!?『アインシュテルング効果』


■『アインシュテルング効果』とは?

自身の経験に固執してしまうアインシュテルング効果

『アインシュテルング効果』とは、自身の経験や思い込みを優先して思考、対応を固執してしまう、「自身の経験に固執する心理事象」を指します。
認知バイアス(※)の一つであり『構え効果』とも呼ばれています。

この『アインシュテルング効果』の影響を受けると、自身が慣れている考え方などを優先するため、それに反する意見を無視するようになってしまいます。
つまり、思考の偏りを生じさせてしまい、より優れた提案や、新しい創造性・アイデアを拒否したり、別の考え方や発想の可能性を無視するようになります。

ほとんどの人間が陥ってしまう「認知機能の罠」として知られています。

認知バイアス:直感や過去の経験に基づく先入観によって物事の判断が非合理的になり、偏った見方をしたり、ありのままに捉えることができなくなるバイアス。

ちなみに、このアインシュテルング効果は『アンコンシャスバイアス』の具体例の一つで、アンコンシャスバイアスを生じさせるのが『ヒューリスティック』とされています。

◆発生例①:トラブル発生時

トラブル発生時に規定通りの対応をする

何かイレギュラーな事態が発生したとしても、マニュアル通りの対応に終始してしまう。

◆発生例②:売上の低迷時

売上が低迷しても戦略を変えない

ビジネスを進める中で売上が低迷する状況下になっても、それまでと同様の戦略をとり続けてしまう。

◆発生例③:金融取引

金融市場の変動に対応できない

過去の成功体験にこだわってしまい、市場(マーケット)の変化に柔軟に対応できない。

◆発生例④:医師の診断時

診断時に大きな兆候を見落としてしまう

患者を診断する際、最初に見つけた異常に気を取られて、ほかの大きな兆候を見落としてしまう。

■なぜ発生するのか?

自身の考えや意向に沿わない情報を無視する傾向が

人間の脳は、起こる問題を解決する際、自身が導き出した仮説や結論と一致しない事実やデータを無視する傾向があるため、物事をさまざまな観点から見ることができず、創造的に思考することが困難になってしまい、その結果として『アインシュテルング効果』が発生するとされています。

◆発見・実証した実験

「ルーチンスの水瓶」

アインシュテルング効果は、アメリカの心理学者であるアブラハム・S・ルーチンス 氏の1942年に実施した実験によって発見・実証されました。

3つの大きさの異なる水瓶を用いて、必要な量の水を得る「ルーチンスの水瓶」として知られています。

ルーチンス 氏が被験者に問題を提示。序盤の問題までは3段階の手順で解ける問いを示し、その後の問題は2段階の手順でも3段階の手順でも解ける形式の問いが出題されます。

すると、多くの被験者が最初の5問を3段階の手順で解きましたが、2段階の手順で解けるが3段階の手順では解けない問題を出すと、被験者たちは解けないと回答。

この実験の結果から、被験者たちは成功した先行経験(3段階で問題を解いた経験)が、目の前の問題に対して「構え=アインシュテルング」を形成し、問題を解くことに対して柔軟さを抑制するとルーチンス 氏は考えました。

■『アインシュテルング効果』を乗り越えるには?

頭が固くなっていませんか?

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