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香りや匂いで過去を想起する!?『プルースト効果』


■『プルースト効果』とは?

香りや匂いを嗅ぐと過去の記憶や感情を呼び起こす

『プルースト効果』とは、特定の香りや匂いを嗅ぐことで、それに結びつく過去の記憶や感情を呼び起こす現象のことを指します。

ふいに香りを嗅いだときに、昔の懐かしい出来事や当時の感情を思い出して、懐かしい気持ちになったことがあるかと思います。
この「過去を想起させる」効果は、日常シーンはもちろん、ビジネスシーンでも活用されています。

このプルースト効果は『無意識的記憶』とも呼ばれています。

◆プルースト効果の由来

フランスの作家の小説が由来

このプルースト効果は、20世紀のフランスの作家、マルセル・プルースト氏の『失われた時を求めて』という小説の中で、主人公が紅茶に浸したマドレーヌの香りを嗅いだ時に、幼少の記憶を思い出す描写から名づけられました。

■プルースト効果の発生原理・メカニズム

「嗅覚」は記憶を司る大脳辺縁系へダイレクトに伝わるため。

香り・匂いが記憶を呼び起こすプルースト効果が発生するのは、脳の仕組みが関係しているとされています。

人間の脳は、大きく理性を司る「大脳新皮質」と本能や喜怒哀楽などの感情を司る「大脳辺縁系」の2つの部位に分かれています。
視覚や味覚、聴覚や触覚から得る情報は「大脳新皮質」を経由して海馬という器官に送られ処理されます。

一方、香りや匂いという「嗅覚」から得られる情報は、大脳新皮質・海馬を経由せず「大脳辺縁系」に届けられるという特徴があります。
この大脳辺縁系には記憶を格納する部位があり、香りや匂いから得た情報はこの箇所に直接伝わるため、過去の記憶や感情を思い起こすという現象と密接な関係になっています。

■ビジネスシーンでの活用例

プルースト効果の活用例としては、主に接客を伴う店舗運営をする業界が挙げられます。

接客業やサービス業で活用しやすい

◆宿泊業

ビジネスシーンでの活用例①宿泊業

例えば、客室にルームミストなどを利用して、宿泊時の思い出をより記憶に留めてもらいやすくなります。

◆アパレル業

ビジネスシーンでの活用例②アパレル業

アパレルショップ店内で香りを用いることで、「用いる香り」=「このアパレルショップ」というイメージを持たれやすくもなります。

◆展示会やショールーム

ビジネスシーンでの活用例③展示会やショールーム

接客という点では、展示会などのイベントやショールームも当てはまります。

出展するブースやショールームで演出の一環として香りを用いることで、その香りがもたらすイメージが展示品や会社に対する印象につながりやすくなります。

■「過去を想起させる」効果はほかにも

「想起してもらう」ための心理効果も

マーケティング活動で重要なのが、販売したい商品やサービスを「認知→想起してもらう」こと。

商品やサービスを認知してもらい、マーケティング活動などをきっかけにして「思い出して」もらう(想起してもらう)。
なので、想起してもらうきっかけをどう作るかがポイントとなります。

「嗅覚」に訴えかける『プルースト効果』のほかにも、想起してもらうための心理効果があります。

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