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ラテン語の格言 (10) 「医師は治し、自然は癒す」

Medicus curat, natura sanat.
 (医師は治し、自然は癒す)

「医師は治し、自然は癒す」という格言は、医療と自然治癒力のバランスと相互作用を示しています。この言葉は、医師の役割が病気や怪我を直接治療することにある一方で、自然の力が身体と心の回復を促進することを強調しています。
 医師は科学的知見と技術を用いて、病気の原因を特定し、適切な治療を行うことで患者の症状を改善し、命を救うことが可能です。一方で、身体と心の自然な治癒力は、ストレス軽減、良質な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動など生活習慣の改善によって促進されます。自然環境とのふれあいも、心の平和をもたらし、全体的な健康に良い影響を与えます。
 この格言は、医療と自己治癒力の両方が重要であると教え、健康に対する包括的なアプローチの必要性を示唆しています。医療だけでなく、生活習慣や環境の改善も健康維持には不可欠であることを伝えています。

A fronte praecipitium a tergo lupi.
 (正面に危機、背後に狼)
 ※日本では次の言い方も 『前門の虎、後門の狼』

Aspirat primo Fortuna labori.
 (最初の努力をした者に 運命の女神は微笑む)

Post nubila Phoebus.
 (雲の後から太陽が来る)

Suum cuique pulchrum est.
 (人はそれぞれに美しい)

Repetitio est mater studiorum.
 (反復は学問の母)

Omnia eunt more modoque fluentis aquae.
 (万物は移ろいゆく 流れる川のように)

Amor est vitae essentia.
 (愛は生命の本質である)

Qui jocatur, non mentitur.
 (冗談を言う人は嘘を言わない)

Uno saltu duos apros capere.
 (一本の狭い道で 二頭の猪を捕まえる)
 ※日本では「一石二鳥」

Si finis bonus est, totum bonum erit.
 (終わり良ければすべて良し)

Duo cum faciunt idem, non est idem.
 (二人が同じことをしても それは同じにあらず)

Necessitatis non habet legem.
 (緊急時はルールが適用されない)

Tempus aetatis satis longum est ad bene vivendum.
 (人生は自分の役を演じるには十分に長い期間である)

Ubi dubium ibi libertas.
 (疑問を言える場所には自由がある)

(2010年3月22日から4月11日)


医師は治し、自然は癒す

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