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ラテン語の格言 (07) 「間違えたのは人間だから」

Errare humanum est.
 (間違えたのは人間だから)*

 この格言は、人間の本質的な不完全さと寛容の精神に光を当てています。人間が誤りを犯すことが避けられない存在であるという事実を受け入れることの大切さを教えています。この認識を持つことで、自らの過ちを認め、それから学ぶことができ、成長と自己改善の道を歩むことが可能になります。
 人間は、知識や経験、判断力に限界があるため、時には誤りを犯します。そうした誤りが人間の自然な部分であると理解し、完璧を求めることの無意味さを示しています。自己の過ちを受け入れることで、他人の過ちに対しても寛大になれるようになります。
 また、人間関係においても大きな意味を持ちます。人間の過ちを許すことで、互いの理解と共感が深まり、良好なコミュニケーションが生まれます。このような理解を通じて、人間の多様性と複雑さを尊重し、より平和的な社会の構築に貢献することができます。

Laudatur ab his, culpatur ab illis.
 (それを褒める人と貶す人とがいる)

Serit arbores, quae alteri saeclo prosint.
 (植樹するのは次世代で役立つように)

Non convalescit planta quae saepe transfertur.
 (植物を頻繁に植え替えると 元気にならない)

Hora fugit.
 (光陰矢のごとし)
 ※原文直訳は「時間は逃げていく」

Cum tacent, clamant.
 (沈黙は叫びである)

Disce gaudere.
 (楽しむことを学ぼう)

Coepisse est facti dimidium.
 (始めたことは 道の半分にあたる)

Fas est et ab hoste doceri.
 (ライバルからも学ぼう)

Spem metus sequitur.
 (期待と不安は表裏一体)
 ※原文直訳は「恐れは希望の後からついてくる」

Summum diem nec metuas nec optes.
 (最後の日を恐れてはいけないが 望んでもいけない)

Cum grano salis.
 (注意して物事を理解せよ)
 ※原文直訳は「ひとかけらの塩を加える」

Non ovum tam simile ovo.
 (卵どうしだって ここまでは似ない)
 ※日本では「瓜二つ」

In aere aedificare.
 (空中に城を築く)
 ※実現できないこと。日本では「砂上の楼閣」

(2010年1月18日から2月7日)

間違えたのは人間だから

*「間違えたのは人間だから」
後で気付いたのですが二通りの解釈ができます。

続き
ラテン語の格言 (08) 「運命は道を発見する」|柴崎銀河 (note.com)


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