オフラインの週末
ニュースアプリを削除した。
何か思うところがあるわけでもないし、こだわりがあるわけでもない。
不幸なお知らせばかりだな…なんてことを思ったくらいだ。
自分が欲しいニュースってなんだっけ?そう考えるととくにこれといったものはなかった。
ないからと言って困るわけでもなく、過ごしている。
僕の携帯に入ってる全てのアプリは通知しない設定になっているので静かなものだ。
いくつかの納品とトラブルを乗り越え、一息つこうと酒を買った。
世の中的には少し早すぎる時間から酒を飲む。人が少しずつ増えて、もう最後の方が記憶がない。気がつけば家の布団で目を覚ました。ルンバみたいに基地局に帰る機能をもってる。
事務所にしっかり全てのものを置いてきていた。
携帯、タブレット、PC、それに財布。土曜日の大半をオフラインで過ごした。特に困ったこともなかった。むしろ、猫を愛でて、家族と話す時間が増えた。散歩がてら荷物を取りに事務所までいくと、昨夜の亡骸のようにメガネや誰かの財布とスマホが2台置かれている。そのうち一台は僕のものだった。
ぶらぶらと歩きながら考えた。
なんのために生きてるのでしょう。って。
何を急に小難しいことをと思うかもしれないけど、天気があまりに良くてそう考え出してしまった。この間にもたくさんの仕事の連絡はきてるのだろうなと。でもインターネットが断絶された僕には何も届かない。不思議な感じ。特に迷惑をかけるボールも預かってないので週末放置している。
こうやって日記を書いたり、映画を見たり、そんな時だけ接続すると便利なものだ。何かを発信するためにインターネットはあって、受信に対して色々時間を割きすぎてるのかもしれない。そんな深い受け皿はないなとも思った。
限られた受け皿であれば、自分のなすべきことだけに集中して生きたいなと思った。タレントの不倫とか、悲しい事件とか、誰かのネガティブな言葉とか、そういう情報をおいておくキャパは自分にはないなと思うのだ。
これだけノイズが多いとなんのために生きているのかわからなくなるだろう。あれも大切、これも大切、あなたにとっての重要な何かな顔して情報が届く。そのほとんどが、いや99.9%が関係のないことだ。
だとしたら、もっとクリアに。シンプルに。
自分の役割を全うしたいなと思った。これは自分の振る舞いが招いたことである。世が悪いのではなく受診を選んだ自分の結果なのだと思う。
なすべきことをなせ。
そんなことを強く思う週末。受診は控えて家族と過ごす。
いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。