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子供の時には、とても長いのに。大人の時は、短くなるものなんだ?

ガンツと呼んでいる小粒の黒い球を15個飲み干す。
若い奴におすすめされたものだ。この時期、明日のことなど気にせず夜を過ごすなら、たった数回の使用で欠かせない存在となっている。
埃をギュッと圧縮したような味。酒で胃袋まで届ける。
二日酔い対策の漢方の話だ。

ふらふらと起き上がり、昨日の記憶を呼び起こす。
やたらネギと油が浮いたラーメンを食って、そうだ大男とタクシーに乗っていい夜やったなぁと早くも回想して帰路についた。騒いだ。遠くの友達にビデオコールなんかもして乾杯をした。歌い騒ぐ仲間たちを眺めて爆笑していた。40人近い仲間たちと騒いだのか。複数のチームに分かれて夜の街に消えていったのだった。

新幹線に乗り込み渋谷を目指す。トークという名の忘年会だ。ポケットをまさぐると赤いサイコロが出てくる。昨日の名残りだ。他にもっとサイコロとかトランプもっていたけど、どこに消えたんだ。1個だけしかない。まぁ、遊べるしいいか。読みかけの本を読みながら移動。気づけば眠っていてあっという間に品川だ。

漢方で二日酔いは消えるが疲れは消えないのだなと二次会会場でぼんやり思う。この一年、一緒に走ってきた仲間たちと渋谷なのかここは?と見間違うほど居心地の良い田舎の居酒屋で飯をつつく。これもまたいい夜だった。アイデアが溢れ、年齢も忘れた仲間たちと盛り上がる。全部が未来の話しかしない良い仲間だ。どの苦境も乗り越えていける関係。すごいな、たった一年なのにずっと一緒に戦ってきた仲間のようだ。

チームと別れ、ギリギリに予約した怪しいホテルは、部屋に入ると人がいる気配が残る謎の空気。いや、いたのか?間違って入ったのか?というくらい布団も使用感があるし、タオルが使われている。あら、やだ、こわい。フロントに電話をし、「清掃入ってないみたいだよ」っていうと、慌ててスタッフが駆け上がってきた。これどうみてもワンオペだな。無理あるだろう、この客室数で…と可哀想になる。ビールでもいっぱい奢ってあげたい。

無事、別の部屋に通されて横になる。
うわーもう今年終わるのか。信じられない。
友人が会議でこんなことを言っていた。

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