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正しい選択に変えて行く

六本木の量産型ビジネスホテルのコピペされたような一室で今日の日記を更新。毎回同じ間取りだから、この空間だけ時間が止まってるんじゃないかと思うほどに同じ風景。少し怖い。

窓を開けるとしっかり工事が進み、この前出張で来た時まで外観が残っていたビルがまるっとなくなっている。巨大な建造物が出来上がるのも人間すごいなと思うが、こうやってたった数ヶ月のうちに跡形もなく巨大建造物を消し去る人間もまたすごい。

朝、京都から東京へ向かう中で「あ、これは」と思う分厚い本を二冊も買ってしまい、新幹線の中で帰りに買えばよかった…と後悔している。悔しいので移動時間に読みまくる。今も仕事を少し終え、休憩がてらホテルの布団でページをめくっていた。

日々、様々な仕事をしている。今日も明日も新しい相談で会話をしにきている。かつては広告分野で泳いでいた人間が、今もう広告でもなく、説明が難解なプロジェクトばかりを担当している。自分の関心のままにきたというのもあるが、同時に周辺がそれを求めたとも感じている。

自分が得意なことだけをやるのは死ぬなと思いながら、少しずつ本来いた場所から微動しつづけ、今結構わけのわからないところにいる。野生の勘ってのは子供の頃から色々働いていた方な人間だけど、なんとなくここから先の道は野生のみで生き抜かなければいけない匂いを感じている。

なんで毎日日記を書くのかも、同様になんとなく今やっておかなければいけない気がしている。なんで書くの?と聞かれるたびに、わかってたらやんねーよって酒を交えて会話をしてる。いつから僕ら人間はわかったことしかやらないようになっちゃったのか。不思議だね。

なので何事も今の自分の行動は説明が難しいものばかりで、その先で作っている物事も説明が難解なものが多い。結局、初めましての時に至っては難解なわけわからんホームレスみたいなやつきたぞってなって、好いてくれる人はめっちゃ仲良くしてくれて、こいつは大人としてアウトだなという人は作り笑いで逃げて行く。

なんかいつも思っているけど、良い選択と悪い選択で悩むんじゃなくて、選んだものを良い選択にして行くことが大事だと思っている。ロゴを作るお仕事でも「松倉さんどれがいいですか?」と聞かれて、選んだものを正しいものにしていきますよ。って答えてしまう。未来に向けた提案をしている中でデザイナーはいくつもの展開を示してくれている。それは未来を確約したものではなく、こういう未来なんじゃないかというアウトプットだったりする。

僕の仕事は、これだと思うと選ばれたものを良い選択にしていくこと。
ほとんどの相談してくれる人たちは、僕が正解の選択肢を知っているかのように聞いてくる。違うんですよと毎回説明する。僕らでこの選択を正しいものにしていくんです。というとキョトンとする。で、そのあと飲みに出た先で腑に落ちてやりましょうとなる。

答えがないからワクワクできるんだと思う。
あとはやるか、やらないか、それだけの世界だと僕は思う。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。