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娘の誕生日に

7歳の誕生日を迎えた娘。ちょっと抱っこさせてよって持ち上げた体は、もうだいぶ重たく大きく。ぎゅっと抱きしめる。2個年上の息子もなんか目をキラキラさせて抱っこ列に並んでいる。息子ももちろんもっと重い。

ある時から、おもちゃではなくお洋服が欲しいと言い出して、服を選ぶ顔は女の子のそれとなっていた。キラキラしたものやピンクじゃなくて、ちょっと水色欲しがってすましてみたり。この服が欲しい!って思える心が素敵だね。

あっという間に大きくなって、もちもちふわふわした今日というあの頃を懐かしむ日もすぐ来てしまうのだな。もうずっとこのままでもいいかなと親としては思うが、日々育つ中で出来て行くことが増えてゆくときの喜びをみると、すくすく育て、どんどん育てと応援せざるを得ない。

毛むくじゃらで眉毛も繋がって生まれたときは、大丈夫かな…と心配もしたが、健やかにどんどん女の子になっていったね。妻の収集癖と僕のマイペースを引き継いだコロコロの君の名前は「ゆうり」。

「ゆうり」という時に良い漢字がなくてね、文字が柔らかくて優しいから平仮名にしようと決めた名前。その名前の由来はね、ユーリイ・ガガーリンからもらったのを君はまだ知らない。

世界で初めて宇宙に行った人でもあるんだけど、生前は温厚だったらしい。宇宙から帰還した後は、アル中になったり破天荒な人生だったみたい。でも、僕は彼の生き方が好きでね。多いな挑戦もあれば、とても人間的な失敗もあったり、自分の人生を生きた人なのだなと思ってた。

さぁ、君はどんな未来を生きるのだろう。
どんな想像を広げるのだろう。誰と出会って行くのだろう。
何をこの世界に残すのだろう。

7歳もあっという間に越えていって、一緒にお酒とか飲めちゃう日が来ることを待ちわびている。大人になっていくと、いろんな人からどうすべきかとか、何かを成し遂げろとか、人生の心配とかね、色々言われると思う。

でも、これは君の人生だ。何かを成し遂げろとも言わない。やりたいことをやればいいし、サボりたければ旅に出たら良い、君が生まれ持ったマイペースで自分の人生を歩んでいけば、父ちゃんも母ちゃんもそれでいい。

君がどうなるかではなく、君が何を選ぶか。
親ってのは、そういうものを一番楽しみにしている。
何かを成す必要はない。君は君の君らしい選択を重ねて行くんだ。
親にも他人にも流されず、自分らしく育っていってね。

誕生日おめでとう。

写真は昔の写真。歯拾った!って白い石ずっと見せてきた時。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。