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人生は4回変わる…と考えると人生楽しくなる(かもしれない)

「この仕事、やめようと思うねん」
という会話をひとり居酒屋でしっぽり飲んでる時に隣の男性二人のテーブルから聞こえてきた。私服なのでどういう仕事か判断つかない。先輩と思しき人と後輩らしき人。この言葉を発したのは先輩らしき人だった。

思わず聞き耳を立てずにはいられない重みのある言葉だった。後輩も「まじっすか…」みたいな顔をしている。多分俺も初対面なのに同じような顔をしていたかもしれない。

40代中頃にみえる仕事辞めようとしてるおじさんは「もう色々やり切った感触がある」と言葉を付け足していた。まじでなんの仕事か気になる。あまりに聞き耳を立てるのも悪いと思っていると、次の店でじっくり話しましょと足早に店を出てしまった。ついて行きたかった。見ず知らずの人間の人生の岐路なんてものに滅多に会えないから。

ふと気づいた、人生100年時代の人生設計

お店には数人の男女と、カウンターの僕だけだった。
とにかく最近は年齢の節目みたいなものを考えるきっかけが多かったのもあるが人生は4〜5回ほど変わるのかもしれないと思ったのだ。

  0〜20歳:シーズン1
20〜40歳:シーズン2 👈イマココ
40〜60歳:シーズン3
60〜80歳:シーズン4
80歳〜  :スピンオフ

いや、なんかネットフリックスの人気ドラマ見たく仕立ててしまったが、20歳刻みで人生は変わっていくように思えたのだ。さっきに仕事やめようおじさんもシーズン3を意識しての方向性の転換なんだろうなと勝手に解釈している。

男性の場合は健康に生き抜いてシーズン4までが限界だろう。
スピンオフまで期待するほど僕は健康な生活はしていないし、妻や友人がいなくなっていくのはわがままだけど見たくない。

人生は少なくとも4度は変わる

そう考えると人生は4回変わる…と言えるのかもしれない。
人生は一度きりだ。だけどその人生は何個かの季節くらいの変化や移り変わりがあるのだろうと思う。例えば20歳ごろから仕事して40歳に頃にはステージは変わり続けるだろうが、同じようなことを20年もしているのである。それって結構驚きだ。だって0〜20歳までで続けたとは言えないけれど、あったとして勉強くらいだ。それをきっちり週5日8時間ずっと20年働いているのだ。

めちゃくちゃだな…と想像して率直に思ってしまった。
さっきにおじさんの言わんとすることが超わかる。いや流石に飽きたって!ってことだと思うのだ。20年も向き合えばやり切ったと言えることの方が大半だろう。そんな僕もこの仕事について本当多くの機会をいただき、若い頃はあんなにあった作りたいことというのが一つ一つ達成でき、逆にもう作りたいことを見つける方が難しいかもしれない。

シーズンドラマには緩急が必要

シーズン3を意識して、でもずる賢くなっている分、シーズン2で培った経験や技術を違って違うドラマ展開を生みたい。ネットフリックスのドラマも大体そうだ。違う展開がうめないドラマは打ち切りになっていくものだし、人生も意外と視聴者は自分でそういう見方でちょうどいいのかもしれない。

そんな大きく仕事スライドして大丈夫なの?という心配の声も多いのだろう。でも、ずっと同じままで大丈夫なの?と僕は思うし、それこそ人生一度きりなのだから、それぞれのシーズンを盛り上げていきたいよなと思う。ビール三杯目くらいで一人黙々と考えながら、は!と気づく。「寿命を伸ばし続ける人類の人生は今、四季に近づいてるのかもしれない」と。

【🌸春】  0〜20歳:シーズン1
【🏄‍♂️夏】20〜40歳:シーズン2 👈イマココ
【🍁秋】40〜60歳:シーズン3
【☃️冬】60〜80歳:シーズン4

【おまけ】80歳〜  :スピンオフ

1シーズン20年…長い!けど、人生長いようで短い。
であれば、
・あーそろそろシーズン2終わるなーもっと面白く続いてほしいなー
・シーズン3どういう展開なったら、面白いかな
・主人公がまさかの○○な展開に!?だとワクワクするな
・よし、ドラマを仕込もう

ってことなのだろう。

自分は自分の人生のプロデューサーなのかもしれない

ひょんな事から左耳に入った仕事辞めるおじさんの一言が、右耳から出ることなく僕脳内でぐるぐると考えを巡らすことになるとは思わなかった。
しかし、ひとり酒場で2時間近く黙々と考える時間は豊かなつまみだった。

僕のシーズン2もまもなく終わる。どんなシーズン3にすると視聴率があがるのか。プランナーな松倉はシーズン2で使い倒した。では次どのような展開が起きると新しい展開が生まれるか。

あらためて、自分は自分の人生のプロデューサーなのだと思う。
視聴率を上げようが、下げようが自分次第だ。
そんなことを思って、次の展開にワクワクしながらお会計をした。
じっくりガッツリ考えて飲んだらまぁまぁな金額だった。

少し馬鹿みたいな視点の話だけどあながち間違っていない気もする。この人生のハンドルは自分が握っているのだから、どういうドラマを生んでいくかも本当に自分次第なのだと信じている。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。