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「環境が人を作る」ので環境から作る!

淡々と仕事の隙間で自分自身の整理を実施している。会社をやるようになってから「環境/システムが人を作る」という言葉の意味を理解したから。これは物理的な環境もあるが制約的な環境もある。そして、それらはより良いものを作るための環境装置と考えて楽しみながら構築している。

例えば「1日3食食べる」「8時間寝る」「19時には仕事を終える」というようなものは「制約的な環境装置」だ。

「通りから見えるところに自分のデスクを置く」ということを最近したのだが、「今日、松倉いるかな?」と外から覗き込む友達の要望に応えるために整えた「物理的な環境装置」。

弊社の場合、「残業しない」「土日は働かない」みたいなものがある。ルールというか文化の顔をしている。これらの全てが「より良いものを作るため」に作られた環境だ。人として幸せな暮らしができていないと、人を幸せにする提案はできない。なのでうちの仲間たちは定時に帰る。

ある目的があって、それを実現するための環境を自分で作っちゃおうというのが今日の日記だ。

今、僕は「(まじで)自分らしくイキイキと働く」環境を作りたいと考えた。なんとなく去年の忙しさから自分らしく動けてない関節痛のようなものを感じていたから。なぜこの環境を作りたいかというと根本は同じ「もっと良いものを作りたい」から。先日書いたのもこのような狙いがあるからだ。

才能とかセンスとかではなく、楽しい仕事じゃないと楽しいアウトプットはでないっていうシンプルなこと。洗練されたデザインを実装する会社のオフィスは同じように洗練されている。世界観という環境によって、それが当たり前になっていく。理想的な状態を目指すための環境を作ろうと思ったのだ。

現状を俯瞰してみると

・案件が多すぎて、多忙。
・結果、考える時間の確保が難しくなる。
・案件過多につき大小様々な決断数が多すぎる。

というステータスだ。このようなことが2度と起きないようにどのような環境が必要かを考える。

・案件が多すぎて、多忙⇨自社の積載量を把握する
・考える時間の確保が難しい⇨考える余裕を生む積載量を定義する
・決断数が多すぎる⇨決断の決裁権を社員に渡す

こう分解してみると構造的な課題が見えてくる。
まず僕は会社の積載量を考えたことがなかった。厳密にいうと20本以上並走するのはマズイという感覚くらい。でも、プロジェクトのサイズは様々。個別に重量があるはずだ。これを感覚値で割り振ろう。0-5の重さで今の積載量を見ると「50」だった。これで50はまずいんだということが感覚的に理解できた。では、これを25に減らすと良いかもしれない。重さを減らして時間を作る、それで考える時間を確保し提案の質を上げる。少し見えてきた。

よし、もっと身軽にしていくぞ、ということで決断数に向き合う。
まだ社員が若いのもあるが決定は基本的に全案件僕が担っている。これを社員に委ねていこう。むしろ初期提案のフェーズで高い純度があれば制作フェーズにいくとクリエイターたちとのコミュニケーションがメインだ。良い悪いの判断を僕だけがしているのもおかしな話だと気付く。であれば担当ディレクターが判断が難しくはないレベルのものでいけば全て決裁権を与えていく。決断も経験が必要だしね。

このままだとワクワク味が足りない。重さを計る…そうか「体重計」だ。ぬえの体重計を生み出せば良い!てことでスプレッドシートでぬえの体重計を作った。今50kgある重さを25kgまで落としていく。社員の成長とともにもう少し重たいものも積載可能にはなるだろう。この全体把握を行いながら受託の判断をしていく指標ができた。

では、どうダイエットしたらいいか。今あるお仕事は継続していくが、いつか納品して旅立っていく。まずはこれを頑張って納品することだ。むしろ、入ってくる時の対策が必要になる。あ、これも体重計に乗せて骨密度を測ったり体内水分量を計測するように質を測れば良いんだと気付く。全て体重計で処理していく思考。

例えば、新規相談がくるときに以下の指標で判断してみる。これも0-5の重さで判断していく。今回の場合は重たい方が良いという指標。

・予算感(これは大事よね)
・課題感(根深いものほど貢献する意味が出る)
・新規性(既製品ではなく新しい挑戦の度合い)
・継続性(単発ではなく長期的な視点をもってるか)
・関係性(業者ではなくパートナーとして関われるか)

満点でいくと25点。このトータルスコアが18-20とかを超えない限り弊社では受注しないというフィルターのような視点で重さを図るべきかもしれない。予算感マックスでも他が0だと受注しないみたいな判断ができる。

自分たちの積載量を把握しながら、新しい相談の判断をじっくりしていく。積載量超えていれば、次軽くなるタイミングまでお待ちいただく。
そんな運用オペレーションを導入しようとしている。

このテンプレートをいそいそ作っている。
当て込んでみてどうなるか、また報告しようと思います。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。