見出し画像

世界の秘密

子どもたちとそれぞれのカメラ片手にお散歩。
壁のヒビや生えてる蔦がキレイだとパシャパシャ3人で撮影しまくる。ほんとう不思議でカメラを持っていると普段見落とした小さな世界に驚かされる。

世界はキレイに規則正しく成形されていることはなく、微細なズレやヒビ、歪みをはらみ、その重みを別の何かが支えていたり、傷を縫合するように有機物が繫ぎ止める。

ハゲかけたペンキの向こう側にかつての風景が塗り隠されていたり、全てのものは朽ちていく定めということをたった半径300mの世界で感じることができる。世界は意外と脆く淡く雑に助け合いながら持ちつ持たれつ維持されている。

カメラを持つと普段見つけられない凄いものに出会えます。そう伝えると子どもは嬉々として「すごい」を見つけ出す、というか「すごいを作り出す」が正しい。見出せなかった良い点を自ら掘り起こすことが出来る。

大人もカメラを持つと不思議と素敵なものを見つける。それはすてきなものが突如として表れたのではなく、あなたが世界の埋もれた素敵を掘り起こしているのだ。

#日記 #エッセイ #写真

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。